街道ひとくちメモ
伊豆国一宮の三嶋大社門前から、修善寺、湯ヶ島、天城峠を抜け、下田へといたる17里(約70km)の街道。現在の国道136号と414号がその道筋をなぞっている。『湯出ずる国』に由来するといわれる伊豆の地名どおり、途中には数多くの名湯・秘湯が点在する。
トラベルガイド
01【食べる】
生わさびとの相性も抜群
あまご茶屋(あまごちゃや)
そばの名店が数多く点在する伊豆エリアにあって、最近人気を集めているのがこの店。毎朝、店主みずからが打ち上げるそばは繊細かつ上品な味わいで、その場で摺り下ろす生わさびとの相性も抜群だ。手打ちそばが1,620円(1日50食限定本店のみ)。清らかな渓流の水で養殖したアマゴ料理も自慢で、あまごの漬け丼(1,620円)などもおすすめ。
●11:00-15:00/水曜定休(行楽シーズンは営業)/伊豆市市山540-1/0558-85-2016
02【泊まる】
日本一大きな総檜風呂
千人風呂金谷旅館(せんにんぶろかなやりょかん)
おそらく日本一であろう15m×5mの総檜の浴槽に、自家源泉の湯がどばどばと掛け流しで注がれる千人風呂。この贅沢さは温泉好きには堪えられないものだろう。料理もすばらしく、伊豆ならではの新鮮な海の幸と山の幸を心ゆくまで堪能することができる。混浴の千人風呂のほか、女性専用の大浴場や男女別露天もある。
●1泊2食付15,000円(税別)から/日帰り入浴1,000円(9:00-21:00受付終了)/下田市河内114-2/0558-22-0325
03【見る】
幕末の志士の息吹が漂う
吉田松陰寓寄処(よしだしょういんぐうきしょ)
海外密航を企てた吉田松陰が、下田に来航したペリー艦隊の黒船に乗り込むため身を隠していた民家。松陰が書をしたためるのに使っていた机、皮膚病の治療のために入った内湯などが当時のままに残されている。ちなみに松陰は自らの足で越えてきた天城峠を、帰路は縄をかけられ、藤丸駕籠に閉じこめられて江戸伝馬町に送られた。
●入館料100円/9:00-17:00/水曜休館(祝日の場合は翌日)/下田市蓮台寺300/0558-22-1531(下田市観光協会)