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150kW超の急速充電が可能! ポルシェジャパンとABBが急速充電器開発で業務提携

ポルシェ初のフル電動スポーツカーである「タイカン」の充電用に

ポルシェジャパンと先駆的技術のリーダーである ABBの日本法人は4月12日、日本国内におけるポルシェ電気自動車専用の急速充電器開発に関して業務提携することに合意したと発表した。
これにより、ポルシェジャパンはABB製の急速充電器を全国のポルシェセンターと公共施設へ設置し、電気自動車用の急速充電ネットワークを構築するいう。現在、ABBはCHAdeMO(500 V、200 A、100 kW)および欧米で主流となっているCCS(最大350 kW)を含むすべての国際オープン規格をサポートしており、この提携によって、ABBとポルシェは、2020年半ばまでに150kWを超える急速充電を可能とする次世代のCHAdeMOを積極的に展開させるとのことだ。最初の設置は2020年半ばに予定されており、ポルシェ初のフル電動スポーツカーである「タイカン」の充電に使用される。
ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」は、4ドア、4セパレートシート、600PS(440kW)以上の最高出力により0-100km/h加速タイムは3.5秒以下を実現し、最大航続距離は500km以上(NEDC準拠)に達する。そのワールドプレミアは2019年9月を予定しており、ポルシェジャパンでは2020年に国内への導入を予定。2019年3月時点で、全世界の20,000人以上のお客様がタイカンの購入希望者リストに登録しており、2020年には派生モデルのクロスツーリスモの導入される予定だ。


一方ABBは、CHAdeMOおよびCCSの充電規格協会の創設メンバーの一社であり、2010年に最初のDC急速充電器、2012年に最初の全国DC充電ネットワーク、2016年にヨーロッパで最初の電気バス(eバス)充電ネットワークを立ち上げたEVインフラのリーディングカンパニー。現在、73カ国に10,500台のABB 製DC急速充電器が設置されている。
ポルシェジャパン社長の七五三木敏幸は、「ABB社とのパートナーシップにより、世界で最高レベルの急速充電器およびネットワークをお客様へご提供できることを大変嬉しく思います。ポルシェでは、2025年までに販売台数の半分を電気駆動モデル、または部分的に電気駆動のプラグインハイブリッドモデルとするプロジェクトがあり、オーナー様にとって重要な急速充電器のインフラが整備されることは、ポルシェ電動化プロジェクトの大きな前進と確信します」と語っている。
またABB代表取締役社長のアクセル・クーアは「スポーツカーブランドとしてマーケットをリードしているポルシェ初の電気自動車のインフラに対し、ABBの技術を提供できることは喜ばしいことです。ABBはEVインフラの世界的リーダーです。私たちはよりクリーンで、より効率的かつ費用対効果の高いソリューションの開発を可能にする、柔軟で高品質な充電システムの構築を開拓してきました。当社は、ポルシェジャパンのEVインフラ拡充に携われることを嬉しく思います。また、これを機にタイカンをはじめとした電気自動車の普及が日本国内で高まることを期待します」とコメントしている。
またABBは、ポルシェが2019年末より参戦を予定している世界初の化石燃料を全く使用しない電気自動車によるFIA(国際自動車連盟)のABBフォーミュラEにおいて、2018年よりタイトルスポンサーとしてシリーズをサポートしており、ポルシェモータースポーツでは2019年12月よりスタートするフォーミュラEのシーズン6へワークスチームとして2台で参戦すべく、マシンの開発を進めているとのことだ。

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