その名も「月極ライダー」、埼玉県で実証実験がスタート。
より多くの人にバイク(二輪車)に親しんでもらおうと、ヤマハ発動機が月額制のバイク貸し出しサービスを開始。埼玉県限定で2020年5月までの実証実験という形ながら、レンタルバイクともリースとも違う形態の新たなサービスとして注目されている。「月極ライダー」と名付けられこのサービスは、提携したバイクショップの中古バイクが対象となり、最短30日、最長6カ月の期間で貸し出すもので、その中古バイクの価格に諸費用、整備費用、税金、保険料を加えた総額の5%が月額料金となる。
使用者変更となるので名義変更の手続きが必要となるが、30日を過ぎればいつでも返却が可能で、短いスパンでいろいろなバイクに乗ることもできる。親権者同意書があれば未成年(18歳以上)でも利用可能で、免許は取ったがバイクを所有するかどうか迷っている人にもアピールできそうだ。ちなみに走行距離は1カ月500kmまでは月額料金で済むが、それを超えると1kmあたり20円の超過料金を請求される。月額5%なので長く乗るとなると購入したほうが安くなるが、そのバイクが気に入ったら購入することもできる。バイクカバーとチェーンロックは無償で、ヘルメットは有償でレンタル可能というところも歓迎されそうだ。
この実証実験が順調に進めば対象地域や提携ショップ拡大を図る考えだが、こうした試みがバイク愛好者の減少に歯止めをかけることができるのか。ヤマハ以外のメーカーの反応が気になるところだ。