ニューモデル

ニュルFF最速の「ルノー・メガーヌR.S.トロフィーR」は500台限定に

ベース車のR.S.トロフィーと比べて130kgの軽量化を実現

7月5日、ルノーは「メガーヌR.S.」のトップパフォーマンスモデルとなる「メガーヌR.S.トロフィーR」を本国で正式発表した。2019年末までに発売される予定で、発売台数は世界500台限定だ。

ルノーがこれまでに市場導入したメガーヌのなかで最も高性能なモデルとアピールしていることを裏付けるように、このモデルは先ごろプロトタイプによってニュルブルクリンク北コースを7分40秒100でラップし、FF市販車最速記録を更新した。このタイムはそれまでタイトルホルダーだったシビック・タイプRの7分43秒80を3秒近くも上回るものだ。

R.S.トロフィーRは、R.S.トロフィーをベースに130kgにおよぶ軽量化が図られ、車両重量1306kgを実現しているのが大きな特徴で、サーキットトラックでのパフォーマンスに軸足を置いたモデルに仕立てられている。

パワートレインはR.S.トロフィーと同じで、300ps/400Nmを発揮する1.8L直列4気筒ターボエンジンと6速MTの組み合わせ。R.S.トロフィーRではリヤシートを取り去ったほか、アクラポビッチのチタン製エキゾーストシステムやブレンボ製ブレーキシステム(ディスクサイズはフロント用355mm、リヤ用290mm)、オーリンズ製ショックアブソーバー、ブリヂストン・ポテンザS007タイヤ(245/35R19)といったアイテムを採用。

サスペンションはR.S.トロフィーR専用に再設計され、フロントアクスルはネガティブキャンバーを拡大している。ちなみに、カーボンセラミック製のブレーキディスクをオプションで設定しており、その場合フロントのディスクサイズは390mmとなる。

これらの軽量化策や専用装備により、5.4秒の0-100km/h加速、24.5秒の0-1000m加速、262km/hの最高速を実現している。

エアロダイナミスの面では、カーボン製ディフューザーやアンダーボディが専用設計されたほか、より一層の放熱性を発揮するためにエアインテークやブレーキスクープの形状が見直されている。

エクステリアでは、モデル名を表示するレッドアクセントを施した専用デザインバンパーや、中央にエアインテークが設けられたカーボンコンポジット製ボンネット、カーボン製リヤディフューザー、19インチ軽量アロイホイールといったアイテムが目を引く。ちなみに、ボディの軽量化を追求するため、リヤワイパーは装備されていない。

インテリアでは、6点式のサベルト製レーシングシートや12時位置にマーキングを施す専用デザインステアリングホイールがハイパフォーマンスモデルを実感させる。

 

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