洗練されたコンパクトスポーツの現在形、加速ではJCWだが制動力はほぼ互角
MINI JOHN COOPER WORKS
加速0.42G(★★★★☆)減速1.06G(★★★★☆)
ヤンチャなスタイリングが特徴の、ミニ好きから支持されるカルトカーである。実際に乗ってみるとトルコンAT(8速)を装備しているので、ポロGTI以上に大人っぽい印象で、外観と中身のギャップが魅力的でもある。エンジンは2Lターボでもポロより+30psのパワーを誇り、ポロは6000rpmで頭打ちするが、ミニJCWは6000rpmを超えてからさらに伸びる。8速ATはノーマルモードだと変速ショックがなくスムーズだが、Sモードでは“コツン”という感じの変速ショックを伴う。ブレーキは重めのフィールで、右足でしっかりと踏む込む必要があった。100→0km/hは 37.26mで停止した。
VOLKSWAGEN POLO GTI
加速0.38G(★★★★☆)減速1.08G(★★★★☆)
2Lターボエンジンは「驚くほど速い!」というわけではなく、落ち着いた加速感だった。昨今のポロGTIは大人が楽しめるほど洗練されており、トランスミッションがDSG(デュアルクラッチ)の場合、Dレンジだとクラッチを保護しているせいか、発進の時にややもたつく。アクセルをゆっくりと踏み込んでタイヤが数回転まわるとDSGが本領を発揮し始め、ダイレクト感のある加速とロスのないシフトアップを披露。ブレーキはしっかり効くが、ABSの介入は早めで、ブレーキの減圧が早すぎるような気がした。もう少し最大制動力を高めるほうがGTIらしい。100→0km/h の停止距離は37.39m。