清水和夫のDST

シャシーの基本性能で踏ん張るポロGTIにシャープなハンドリングが秀逸なミニJCWが真っ向勝負!【清水和夫のDST】#97-4/4

シャープなハンドリングが秀逸なミニJCW

MINI JOHN COOPER WORKS

●操縦安定性(★★★★☆)
●平均通過速度:71.36km/h(2回平均)

ミニの操縦性のベンチマークはゴーカートだ。BMWがミニを開発した時からの掟だが、そのシャープなハンドリングは、走るのが楽しくなるだけでなく、危険回避の場面でも有効な操縦性を発揮する。ダブルレーンチェンジでは、ステアリングを操舵した際のレスポンスがポロGTIとまったく異なる。ポロはステアリングを切った後にESCを介入させるが、ミニJCWはステアリングを切った瞬間にDSC(ESC)を作動させ、ブレーキ介入によって速度を落とす。ステアリングを切った際のヨーイングがポロよりもシャープだ。トーションビーム式リアサスの特性を考えると納得できる制御だろう。

リポート:清水和夫/K.Shimizu フォト:篠原晃一/K.Shinohara ル・ボラン 2019年3月号より転載

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