かつて制作された予想CGに通じるエクステリアデザインを確認
日産のミドル級SUV、「エクストレイル(海外名はローグ)」の次期型と思われる特許画像がブラジル経済省から流出。今回はスウェーデンのエージェントからその画像を入手することに成功した。
エクストレイルは、1997年の東京モーターショーで初公開された「トレイルランナー」がルーツ。初代の「T30型」は2000年にデビュー、2007年には第二世代の「T31型」へとスイッチされ現行型の「T32型」は2013年に登場している。この現行型は、海外では「ローグ」の名で販売されている。
さて、今回入手した特許画像では、明確なVモーショングリルや新型「ジューク」を彷彿させるシャープな形状のヘッドライト、垂直型のコーナーエアインテーク、よりワイドな開口部が確認。それらは、以前制作した予想CGと似た造形であることが確認できる。
一方、サイドビューはエッジの効いたボディワーク、キックアップするベルトライン、流線型のルーフライン、近年の日産デザインでお馴染みのDピラー処理も確認できる。また、リヤ回りでは新しい薄型テールライト、再設計されたスポイラーが装着されていることがわかる。
入手画像にキャビン内は含まれていなかったが、現在までに得ている情報によれば大型ディスプレイ、自立型インフォテインメントシステムを搭載。また「スノー」、「オフロード」、「ストリートドライブ」など、少なくとも5つの走行モード切り替えが採用されているようだ。
パワーユニットは、191psと244Nmを発揮する2.5L直列4気筒エンジンのほか、日産自慢の「e-POWER」の搭載説が有力。現行エクストレイルのハイブリッドはパラレル式だが、次期型では「セレナ」や「ノート」と同じくシリーズ式ハイブリッドとなるわけだ。なお、次期エクストレイル用では発電用エンジンの排気量アップなど、システムのアップデートも実施されるだろう。なお、そのデビュー時期は2020年の夏以降と予想されているが、コロナウィルスの影響のためデジタルワールドプレミアとなる可能性もある。