ヴェラールはイメージリーダー
と思いつつ、先の直6や、このV8スーパーチャージャーを回すと心揺すられてしまうのは致し方ない。レンジローバーヴェラールは2017年に登場し、このSVシリーズは2019年に発売開始された。車格や重量、エンジニアリングの鮮度からみてもいま、最も濃いスポーティネスを備えたレンジローバー銘柄と推せるものだ。
RANGE ROVER VELAR SV AUTOBIOGRAPHY DYNAMIC EDITION/日本では53台限定で用意されるヴェラールの最強モデル、SVオートバイオグラフィダイナミックエディション。550ps&680Nmを誇るだけに、エンジン以外も特別に仕立てられている。専用設計のスポーツステアリングやアルミニウム製パドルシフト、ノール加工を施したロータリーシフターなど、細部にまでこだわっているのが特徴。専用で採用するダイヤモンドキルトパッド仕様のウィンザーレザーシートも豪華で、座り心地も一味違う。
550psを発揮する5LのAJV8は、アクセル操作に気遣うことなく如何様にでも駆動力を引き出せる。ハンドリングは生来のシャープさ加えて増速作動するアクティブデフによってさらに引き上げられており、アクセルオンでアペックスに詰め寄る感覚はSUVにして異質さを感じるほどだ。が、これほどまでにオンロードに寄せた性能でありながら、悪路性能を切り捨てていないところにレンジローバーの矜持がみてとれる。
RANGE ROVER VELAR SV AUTOBIOGRAPHY DYNAMIC EDITION
ヴェラールの立ち位置は、現在のレンジローバー銘柄の先進性や洗練性のイメージリーダーということになるだろうか。タッチパネル式のインフォテインメントや操作系はほどなく他のモデルにも展開されたし、フラッシュサーフェスのフィニッシュはイヴォーグが踏襲している。そして、これら3モデルが崇めるご本尊として別格の存在感を示しているのが、レンジローバーだ。
RANGE ROVER VELAR SV AUTOBIOGRAPHY DYNAMIC EDITION
RANGE ROVER VELAR SV AUTOBIOGRAPHY DYNAMIC EDITION
RANGE ROVER VELAR SV AUTOBIOGRAPHY DYNAMIC EDITION