BMWコンプリート

熱い走りで冬の寒さを吹き飛ばす! “BMWデー”「BMWワンメイク・ドライビング・レッスン」が、恒例の富士スピードウェイで開催!

ル・ボランが企画・運営するBMWワンメイク・ドライビング・レッスンの2021年締めくくりはお馴染みの富士スピードウェイ。今回は、BMW最新のピュアEVであるiXも飛び入りで参加。例によって多数のMモデルも集結、参加者はBMWならではの魅力を丸一日堪能した。

新車試乗には嬉しい飛び入りも! フリー走行では特別レクチャーが人気

猛暑ときどき雨のもてぎから、秋の富士スピードウェイへと会場を移した前回のBMWワンメイク・ドライビング・レッスンは台風接近の影響で終日豪雨。一方、2021年末に行われた今回の富士は冬晴れで、スポーツ走行には絶好のコンディションとなった。リピーターが多いことでも知られるイベントとあって、公式発表の参加者は62名。暮れが押し迫った時期の開催でも、その人気に衰えはなかった。
●ジムカーナ・レッスン

ジムカーナ・レッスンでは、ステアリングとブレーキ操作の連携を学習。従来より、一層ドライビングの基本を重視した展開に。走行時は随時、インストラクターのレクチャーが個別で受けられる。

BMWの走りを堪能できるコンテンツ、進行も従来と変わらない。午前はジムカーナ・レッスンと新車試乗、午後はレーシングコースを使った体験走行とフリー走行に分けられる。まず、ジムカーナだが、前回から基本的なコースレイアウトが変更されている。従来はレーシングコースの後半セクションを意識したものとなっていたが、前回と今回のレイアウトは走りの基本を重視。レッスンの担当ディレクターによれば、ステアリングとブレーキ操作の連携、スムーズなコーナーのライン取りを走行を通じて意識できる内容にしたという。

●Mモデル試乗

ジムカーナ・レッスンの合間には、1周限りながら同一コースでMモデルの試乗ができる点は従来と変わらず。今回はM3とM4が用意され、助手席にはインストラクターが同乗。

参加者は、このコースを随時インストラクターから個別にアドバイスを受けつつ数セット周回。リアルタイムで自分の走りをプロからチェックしてもらえる点は、このレッスンならではの魅力となっている。また、待機時間中には、例によって愛車と同じコースを最新のMモデルで走れるワンポイントの試乗も実施。時間の都合場、走れるのは1周限りだが、助手席には本誌でもお馴染みの萩原秀輝リポーターをはじめとするプロが陣取りMモデルならではの走りの魅力なども解説された。ちなみに、今回試乗に供されたのはM3とM4。Mモデルの中でも特に高い戦闘力を誇る組み合わせだっただけに、短時間とはいえ参加者は愛車との違いなども実感できたはずだ。

●iXの特別展示

新車試乗コーナーには、サプライズで最新ピュアEVのiXが特別展示。新世代のBMWということで参加者も興味津々。短時間ながら、合間には同乗試乗も行われている。

一方、ジムカーナとは少し離れた場所で行われた(こちらも前回からの変更点)新車試乗は、BMWジャパンの協力を得ているとあって相変わらず充実のラインナップ。今回はノーマル系からZ4M40iとM440iカブリオレ、そしてM550iがセレクト。Mモデルからは、M5とX5Mが揃えられた。また、いまやアルピナの試乗車もこのコンテンツの常連となりつつあり、今回はB3ツーリングとB5リムジンが登場。MとアルピナというエクスクルーシブなBMWの双璧を乗り比べられる環境が整えられた。

●新車試乗

試乗車のラインナップは4シリーズ・カブリオレなどに加えMモデル、アルピナなどが揃えられた。前回と同じく、今回の試乗会場はクローズドの特設コースで行われている。

また、参加者が直接走らせることこそ叶わなかったが新車試乗の会場には最新のピュアEVモデルとなるiXが飛び入り参加。基本的には展示のみとなっていたが、新時代を印象付けるBMWの1台ということで参加者の注目度は豪華な試乗車ラインナップに勝るとも劣らないもの。特に自動運転時代をも見据えたインターフェイスを筆頭とするインテリア回りの仕立てには、筋金入りのBMW好きも興味津々だった。

新車試乗コーナーには、年末開催の慌ただしい時期ながらミシュランが展示コーナーを設置。BMW好きの支持も厚いパイロットスポーツの魅力をアピールしていた。

参加者は冬晴れの中でMモデルからiXに至るまでBMWの魅力を再確認!

●サーキット体験試乗&フリー走行

フリー走行は20分×3セットで、のべ1時間にわたって富士のレーシングコースを走行。前回と同じく、Mモデル(今回はM5とM4を使用)を操るインストラクターの先導で理想的なライン取りのレクチャーも行われた。

そんな午前中のプログラム終了後は、長らくコロナ禍の「密」を避ける体裁となっている昼食を経てサーキットの体験走行、リピーターお目当てのフリー走行がスタートした。あいにく、今回はいわゆるサプライズの類は用意されていなかったが、のべで1時間というフリー走行の充実したボリュームに変化はない。前述の通り、雨に祟られた前回とは異なり今回は終始冬晴れ。日本有数の高速コースでもある富士スピードウェイを味わうには絶好のコンディションということで、参加者はBMW本来の魅力を再確認すると同時に、リピーターは自己ベストタイムの更新というタスクにも積極的に取り組んでいた。

●今回のインストラクター陣

インストラクターは、本誌のレギュラー執筆者の萩原秀輝氏とル・ボラン本誌OBでもある木下隆之選手。若手からは根本悠生選手と川合孝汰選手が参加した。

また、前回好評だったインストラクターがフリー走行中に理想的なライン取りをMモデルで実践するレクチャーも引き続き行われた。こちらは“適度な” ペースで走るインストラクターのMモデルを参加者が愛車で追走するというもの。ピットレーンで待機するインストラクターに参加者が随時声をかけ、レコードラインを走るインストラクターを参加者が愛車で続く体裁だったが、フリー走行時間中のレクチャー希望は引きも切らない状態。サーキット走行を楽しむというだけにはとどまらず、速く走ることも追求したいという参加者のモチベーションの高さがうかがえた。

閉会式終了後は、こちらも恒例となっているジャンケン大会が開催。クリスマス間近の年末ということで、今回は豪華なプレゼントが用意された。

そんなフリー走行、速いクルマが多い中でも大きなトラブルはなく(コースアウトする車両が出て一時中断はあったが)終了。閉会式では、年末開催ということで豪華なジャンケン大会用プレゼントも提供されるなど、盛況のうちにすべてのプログラムを終えた。このように、もはやコロナ禍での開催が常態化しつつある中でも2021年を無事に乗り切ったBMWワンメイク・ドライビング・レッスン。愛車本来の実力を余すところなく堪能したいというBMW好きにとっては、引き続き要注目のイベントであることは間違いない。

取材協力=ビー・エム・ダブリュー℡0120-269-437 https://www.bmw.co.jp 
富士スピードウェイ℡0550-78-1234 http://www.fswtv/ 
ニコル・オートモビルズ ℡0120-866-250 http://alpina.co.jp/

フォト:小林俊樹 T.Kobayashi

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