
フロントデザインは上下二段のスプリットヘッドライトを採用
アウディは現在、ブランド市場最高級クロスオーバーSUVとなる「Q9」を開発中だが、その最終デザインが完成した。BMW X7やメルセデスGLSなどの既存の最高級SUVは、ヨーロッパよりも北米、中東、中国で大きな成功を収め、売上も伸びており、これらのモデルから市場シェアを奪うために開発されているのが「Q9」だ。
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Nikita Chuicko/KOLESA RUから提供された予想CGは、BMW「X7」やメルセデスベンツ「GLS」と同様に、堂々とした体型をしており、Q7よりも大きく見える。他のアウディモデルや多くの他社最新モデルと同様に、フロントエンドはかなり大きなグリルが特徴で、X7のキドニーグリルよりも大きい。Q7と比較してもっとも大きな違いは、上下二段のスプリットヘッドライトの採用だろう。X7を彷彿させるが、下部のメインライトユニットは、より大型化されている。
側面を見ると、傾斜したルーフラインと角張ったDピラーのおかげで、X7よりも少しスポーティに見える。後部で興味深いのは、目を引くLEDテールライトとライトバーにきれいに流れ込む後輪の上の膨らみだ。これらのライトの形状は 「MG 4 EV」のライトを彷彿とさせるが、より高級感がある。また、Q7にはリフトゲートに取り付けられたナンバープレートのくぼみがあるのに対し、Q9にはリアバンパーに取り付けられていることも特徴といえるだろう。
Q9に搭載可能なパワートレインの詳細は現時点では限定的だが、マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドのオプションがいくつか用意されるはずで、その中には、4.0L V8ツインターボエンジンを搭載する、最上位モデルの「SQ8」も含まれる可能性があるだろう。
Q9フラッグシップSUVは、2026年前半、おそらく中国の主要な自動車ショーでワールドプレミアされることが有力視されている。しかし、ただでさえニッチなフルサイズSUVのうえ、ベースモデルで1600万円超え(オプションなし)という高額モデルになると予想、さらにクセが強いフロントデザインなど、どの程度受け入れられるのか注目されるが、1世代で終わらないことを願いたい。