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日本導入を熱望! オペルが新型「アストラPHEV」を発表、EV航続83kmで価格据え置きはあまりに“戦略的”

オペル・アストラPHEV
オペル・アストラPHEV
オペル・アストラPHEV
オペル・アストラ・スポーツツアラーPHEV
オペル・アストラ・スポーツツアラーPHEV
オペル・アストラPHEV
オペル・アストラPHEV

よりパワフル、より遠くへ──新型アストラPHEVが欧州で登場

ステランティス傘下のドイツブランド、オペルは2025年7月28日、主力モデル「アストラ」およびステーションワゴンの「アストラ・スポーツツアラー」のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを大幅に改良し、欧州で注文受付を開始した。新しいPHEVシステムは、システム出力の向上とEV航続距離の延長を実現しながら、ドイツ本国での車両価格は従来モデルから据え置かれるという、極めて戦略的な内容となっている。

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最高出力196ps、EV航続距離は83kmへジャンプアップ

今回のオペル・アストラPHEVの改良の核心は、刷新されたパワートレインにある。1.6Lターボエンジン(110kW/150ps)と、出力を向上させた電気モーター(92kW/125ps)を組み合わせ、システム全体の最高出力は従来から11kW(16ps)増の144kW(196ps)に達した。最大トルクは360Nmを発生し、新開発された電動化7速デュアルクラッチトランスミッションを介して前輪を駆動する。この結果、0-100km/h加速はハッチバックで7.6秒、スポーツツアラーで7.7秒という優れた動力性能を実現している。

電動性能の進化も著しい。バッテリー容量を従来の12.4kWhから17.2kWhへと大幅に増強したことで、排出ガスを一切出さないEVモードでの航続距離は、WLTPモードで最大83kmへと飛躍的に向上した。これは従来比で26kmもの延長であり、多くのユーザーが日常の移動をゼロエミッションで完結できることを意味する。この改良は効率性の向上にも寄与しており、WLTP複合モードでのエネルギー消費率はアストラPHEVで電力7.8-7.9km/kWh、燃料43.5-45.5km/Lと、優れた数値を達成している。

「ダイナミックな走りと責任を両立」とブランド責任者

オペル・ドイツのブランド責任者、パトリック・ディンガー氏は「ダイナミックな走りと環境への責任を両立させたいドライバーにとって、この新しいPHEVは最適な選択肢だ」と述べ、都市部ではEV走行、長距離ではハイブリッド走行といった柔軟な使い方ができる点を強調している。

これだけの性能向上にもかかわらず、ドイツ国内での希望小売価格は、アストラ・プラグインハイブリッドが38,460ユーロから、アストラ・スポーツツアラー プラグインハイブリッドが39,960ユーロからと、従来モデルから据え置かれた。装備面でも、10インチのタッチスクリーンを持つインフォテインメントシステムや、Apple CarPlay、Android Autoへのワイヤレス接続機能などが標準で備わる。

欧州Cセグメントの新たな実力派PHEV

今回の新型アストラ・プラグインハイブリッドは、パワー、航続距離、効率性というPHEVの魅力を大きく高めながら、価格を据え置いた戦略的なモデルである。オペルは、日本でも多くのブランドを展開するステランティスグループの一員であり、その先進技術には注目すべきものが多い。

現在、日本市場にオペルの正規販売チャンネルは存在しないが、洗練されたデザインと優れた環境性能、そして走りの楽しさを高い次元で両立したこの新型アストラPHEV。いつの日か、日本の公道でその姿を見られる日が来ることを期待したいものだ。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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