


















新世代MINI、安全性でもトップクラスを証明
2025年9月8日、新世代ミニ(MINI)ファミリーの中核をなす新型「クーパー 3ドア」と、クロスオーバーモデル「エースマン」が、欧州で最も権威のある自動車安全性評価プログラムのひとつであるユーロNCAP(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)の衝突試験において、最高評価である5つ星を獲得したと発表した。
【写真18枚】新世代ミニファミリーの安全哲学を明確に反映。「ミニ クーパー3ドアとエースマン」のユーロNCAP試験の様子を見る
新型ミニクーパーとエースマンがユーロNCAPで最高の5つ星を獲得
この快挙は先に同じく5つ星評価を得ている完全電気自動車のクーパーおよびカントリーマンに続くものであり、これによって現行ミニファミリーにおいて、4つものモデルが最高の安全性評価を得たことになる。これは、ミニがその魅力的なデザインや卓越した走行性能だけでなく、乗員や他の道路利用者を守る安全性においても、極めて高い水準を達成していることを公的に証明するものだ。
ユーロNCAPで最高の5つ星評価を得るためには、単に衝突時の乗員保護性能が優れているだけでは不十分である。総合的に優れた衝突保護性能を有することに加え、事故を未然に防ぐための最新鋭の衝突回避技術が充実していることが必須条件となる。今回のクーパー3ドアとエースマンは、これらの厳しい要件を全てのエンジンバージョンにおいて満たし、欧州の消費者保護機関から最高のお墨付きを得るに至った。この評価の背景には、標準装備として搭載されている数々の安全関連運転支援システムの貢献も大きいと言えるだろう。
評価の内訳を見ると、両モデルがいかにバランスの取れた高い安全性を実現しているかがわかる。まず、アイコニックなデザインを継承するクーパー3ドアは、「乗員保護」カテゴリーで83%という高い安全適合率を達成した。さらに「子供の安全性」においても82%という優れたスコアを記録している。これらに加え、「歩行者保護」で81%、「セーフティアシスト」機能で77%の評価を得ており、特に競争の激しい小型車セグメントにおいて、総合的に極めて高いレベルの安全性が確保されていることが認定された。
一方、新登場のエースマンは、さらに力強い結果を示している。「乗員保護」ではMINIクーパーと並ぶ83%を達成しつつ、「子供の安全性」においてはそれを上回る87%という傑出したスコアを叩き出した。ファミリーでの利用も想定されるクロスオーバーモデルとして、非常に心強い結果である。また、「歩行者保護」で77%、「セーフティアシスト」で79%と、こちらも全ての項目で高水準の評価を獲得した。
新世代ミニファミリーの安全哲学を明確に反映
特筆すべきはこの5つ星評価が特定のグレードやパワートレインに限定されるものではないという点である。クーパーにおいては、ガソリンエンジン搭載の「クーパーC」および「クーパーS」、そしてハイパフォーマンスモデルの「ジョン・クーパー・ワークス」に至るまで、全てのモデルバリエーションに適用される。同様に、エースマンにおいても、電気自動車である「エースマンE」と「エースマンSE」、さらには将来導入される「ジョン・クーパー・ワークス・エースマン」の各バリエーションが、この高い安全基準を満たすことが確認されている。消費者はどのモデルを選んでも、パッシブセーフティ(受動的安全性)とアクティブセーフティ(予防的安全性)の両面で、最高水準の保護性能を享受できるのである。
今回の2モデルの最高評価獲得は、個別のモデルの優秀性を示すだけでなく、新世代ミニファミリー全体としての安全哲学を明確に示している。これは、ブランドが掲げる「単に極めて魅力的であるだけでなく、特に安全な車両を生産する」というコミットメントが、具体的な成果として結実したことを改めて浮き彫りにするものだ。
新しいミニファミリーは、そのデザインと走りにおいてブランドの伝統を革新的に進化させたが、同時に、目に見えない部分である安全性においても一切の妥協なく、最高の水準を追求している。今回のユーロNCAPの結果は、その揺るぎない姿勢を裏付ける、何よりの証左だと言えるであろう。
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