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【写真34枚】“EV版ラングラー”の全貌判明。650馬力・ドア着脱可能、ジープ新型「リーコン」は本気のクロカンBEV

新型ジープ・リーコン 2026年モデル
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リーコン量産モデル正式発表。ジープ初の完全電動「トレイルレイテッド」

ステランティスは2025年11月19日、ジープブランドの未来を象徴する新型バッテリー電気自動車(BEV)「ジープ・リーコン(Recon)」の2026年モデルを正式に発表した。2022年の初公開から数年の時を経て、ついに量産仕様の詳細が明かされたこのモデルは、ジープの伝説的な4×4性能と先進の電動化技術を融合させた、ブランド史上初の「トレイルレイテッド」完全電動SUVである。生産は2026年初頭よりメキシコのトルーカ工場で開始され、北米市場を皮切りに、第4四半期にはグローバル市場への展開が予定されている。

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650psの怪力と0-100km/h加速3.7秒の俊足

ジープ・リーコンの核心にあるのは、圧倒的なパフォーマンスと電動化ならではの制御技術だ。システム最高出力は650ps、最大トルクは840Nmに達し、わずか3.7秒で時速100km/hまで加速する驚異的な瞬発力を誇る。このパワーを生み出すのは、ステランティスが設計した前後の電気駆動モジュール(EDM)である。各250kWの出力を誇るこれらのEDMは、モーター、ギアボックス、パワーエレクトロニクスをコンパクトなユニットに統合しており、効率性とパワーを両立している。

特筆すべきは、内燃機関のように回転数の上昇を待つ必要がなく、スロットルに触れた瞬間から最大トルクを発生できる点だ。これにより、オンロードでの爽快な加速はもちろん、オフロードにおける極めて繊細なコントロールが可能となっている。バッテリーには容量100kWh、400Vのシステムを採用し、航続距離は推定で最大450kmを見込んでいる。

ラングラーの精神を受け継ぐ本格オフロード性能

「EV版ラングラー」と噂されるにふさわしく、リーコンは電動車でありながら妥協のない悪路走破性を備えている。サスペンション形式はフロントにショート&ロングアーム(SLA)、リアにインテグラルリンクを採用し、オンロードでの快適性とオフロードでの接地性を高次元でバランスさせた。最低地上高は9.4インチ(約24cm)を確保し、アプローチアングルは34度、デパーチャーアングルは34.5度、ブレークオーバーアングルは23.5度という本格的なスペックを実現している。

駆動系には、路面状況に応じて最適なトラクションを提供する「セレクテレイン(Selec-Terrain)」システムを搭載する。オート、スポーツ、スノー、サンドに加え、北米専用の「モアブ(Moab)」トリムにはロック(岩場)モードが追加され、あらゆる地形で自信を持って走行できる。特にロックモードでは、スロットルレスポンスを最適化することで、不整地での「2ペダル走行」を容易にし、ブレーキから足を離しても車両が動かないヒルホールド機能も備えるなど、EVの特性を活かした制御が光る。

さらに、モアブトリムのリアアクスルには電子制御式ロッキングディファレンシャルが装備されており、スイッチ一つでオープンデフから完全ロックへと切り替えることが可能だ。リアの最終減速比は15:1に設定され、強大なトルクを増幅してタイヤに伝えることで、過酷な状況からの脱出をサポートする。一方、フロントアクスルには11:1の減速比を持つオープンデフを採用し、通常走行時には自動的に接続を解除してエネルギー効率と航続距離を最適化する仕組みも導入されている。

ドアもガラスも取り外せる「オープンエア」の開放感

ジープ・リーコンが単なる高性能EVではないことを証明するのが、そのユニークなボディ構造である。ジープの伝統である「オープンエア・フリーダム」を体現するため、BEVとしては唯一、ドア、リアクォーターガラス、そしてスイングゲートガラスを取り外し可能な設計としている。しかも、これらは工具を一切使用せず、わずか数分で脱着が可能という手軽さだ。ルーフには標準のデュアルペインサンルーフに加え、電動開閉式の「スカイワンタッチ・パワートップ」も設定され、風と自然をダイレクトに感じながらのドライブが楽しめる。

エクステリアデザインは、ジープの遺産である7スロットグリル(イルミネーション付き)や台形のホイールアーチといったアイコニックな要素を継承しつつ、現代的なEVとしての先進性を融合させている。リアにはラングラーを彷彿とさせるLEDテールランプと、BEVセグメントでは珍しい背負い式のフルサイズスペアタイヤを備え、その姿は一目でジープと分かる力強さに満ちている。

最新技術とサステナビリティが融合したインテリア

インテリアに目を向けると、そこには機能美と最新テクノロジーが共存している。ダッシュボードには、12.3インチのドライバー用クラスターと、ジープ史上最大となる14.5インチのセンタータッチスクリーンが配置され、計26インチ以上の広大なディスプレイエリアが広がる。最新のインフォテインメントシステム「Uconnect 5」を搭載し、Amazon Alexa機能や、充電スポットを考慮したルート計画を行う「ダイナミック・レンジ・マッピング」など、EVライフを快適にする機能が満載だ。

オフロード走行を楽しむための配慮も抜かりない。ジープ専用の「Trails Offroad」アプリが搭載され、ピッチやロールの角度を表示しながら、米国およびカナダのトレイルガイドを提供する。また、ドアを取り外した状態でも音楽を楽しめるよう、プレミアムオーディオシステムのスピーカーはドアではなくシート下に配置変更されている。

室内空間の実用性も高く、センターコンソールは2段式のパススルー構造となっており、ギアやタブレット端末を収納できる十分なスペースを確保している。リアシートを倒せば約1866Lの広大な荷室が出現するほか、フロントには機内持ち込みスーツケースが入る約85Lの「フランク(前部トランク)」も備えている。内装材にはリサイクル素材が積極的に採用され、環境負荷の低減にも配慮がなされている。

グローバル展開への期待

2026年型ジープ・リーコンは、単なる移動手段としてのEVではなく、ジープが長年培ってきた「自由と冒険」という価値観を電動化時代に再定義するモデルである。電動化はオフロード性能と矛盾するものではなく、むしろ瞬時のトルクや静粛性によって、その体験を昇華させるものだ。

北米市場向けの「モアブ」トリムこそ地域限定となるが、車両の基本構成やグローバル展開の計画からは、日本市場への導入も十分に期待できる。ラングラーのタフネスさとEVの先進性を兼ね備えたこのリーコンが、日本の道路やオフロードでどのような走りを見せてくれるのか。新たな「ジープ・ライフ」の幕開けは、もうすぐそこまで来ている。

【画像34枚】ドアも屋根もフルオープン。ラングラーの魂を継ぐ「ジープ・リーコン」の内外装をすべて見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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