ニュース&トピックス

ブガッティ「ヴェイロン」が20周年。新旧66台の傑作がラスベガス「コンクール・アット・ウィン」に集結

伝説の誕生から20年、「ハイパーカー」の原点がラスベガスに集結

2005年に登場し、比類なき性能と芸術性によって「ハイパーカー」という自動車の新たなジャンルを定義したブガッティ「ヴェイロン」。その歴史的な誕生から20周年を迎えた2025年、ヴェイロンの偉大な功績を称える祝典が世界各地で開催されている。

【画像9枚】ヴェイロン47台が芝生を埋め尽くす。ラスベガス「コンクール・アット・ウィン」の壮観な全貌を見る

総勢66台の傑作。「サン・ノワール」から「レ・レジェンド」まで貴重な個体が一堂に

そのハイライトとして2025年11月初旬、米国ラスベガスの「コンクール・アット・ウィン・ラスベガス」において、過去最大規模となるヴェイロンと現代ブガッティ車による祝祭が催された。この高名なコンクールは、ヴェイロンのような伝説的マシンにふさわしい舞台である。

ウィン・ラスベガスの芝生には、ハイパーカー誕生20周年へのトリビュートとして、実に47台ものヴェイロンが集結した。このコレクションには、オリジナルの赤い内装を持つ唯一無二の「ヴェイロン サン・ノワール」や、ブランド100周年の2009年に発表されたブルーカーボン採用第1号車である「ヴェイロン サン・ブルー」など、歴史的に貴重な特別仕様車が含まれていた。

さらに、手描きで仕上げられた「ヴェイロン ヴァーグ・ド・ルミエール」、ブランドの英雄たちを称える「レ・レジェンド・ド・ブガッティ」エディション、そして象徴的な世界最高速記録を樹立した「ヴェイロン スーパースポーツ」や貴重なプロトタイプも並んだ。多くがブガッティ公式の「ラ・メゾン・ピュール・サン」認証を受けており、合計66台に及ぶブガッティの傑作群が、コンクール会場を自動車アートの豊かなキャンバスへと変えた。

受け継がれる系譜とオーナーの熱狂、ハイパーカーがストリップを行進

メインのブガッティ公式スタンドでは、ネバダの日差しを浴びる白い「ヴェイロン スーパースポーツ」が中央に鎮座。その周囲には、シロン、ディーヴォ、チェントディエチ、ボリード、W16 ミストラル、そして最新のV16エンジン搭載車トゥールビヨンといった、ヴェイロンのW16エンジンと革新の精神を受け継ぐ後継モデルが展示され、その計り知れない影響力を示した。

ブランド主催のレセプションでは、オーナーたちがヴェイロンとの冒険や思い出を語り合った。会場には、ヴェイロン開発初期に携わったブガッティ・オートモビルズ社長のクリストフ・ピオション氏や、デザインディレクターのフランク・ヘイル氏も駆けつけた。

祝宴の翌日には、集結したヴェイロンがラスベガス・ストリップをパレードする「トゥール・デレガンス」が開催された。初期の16.4からグラン・スポーツ、スーパースポーツに至るまで、多彩なハイパーカーが連なって走行する姿は、自動車史に刻まれる壮観な光景となった。

クリストフ・ピオション社長は、「ヴェイロンは、故フェルディナンド・カール・ピエヒ博士の夢を実現した工学的傑作であり、その物語は世代を超えて語り継がれるでしょう。生誕20周年を祝い、過去最大のコレクションがここに集結しました。情熱的なオーナーの方々、中には最近ヴェイロンを手に入れた新しいコレクターともお会いでき、非常に感動的な瞬間でした」と語った。

「比較できるものがあるなら、それはもはやブガッティではない」。創業者エットーレ・ブガッティのこの不滅の言葉は、ラスベガスに集った比類なき傑作群によって、改めて力強く証明されたのである。

【ル・ボラン編集部より】

かつて「1001ps」という数字は、荒唐無稽な夢物語だった。それを現実のものとし、ハイパーカーという新たな地平を切り拓いたのがヴェイロンである。20年の時を経て、ラスベガスに集結した傑作群が見せたのは、単なる富の誇示ではなく、内燃機関が到達した芸術的頂点としての威厳だ。 圧倒的なパワーを内包しながら、その振る舞いはあくまで優雅で、雑味がない。この「二律背反の統合」こそがブガッティの真価であり、W16から最新のV16「トゥールビヨン」へと脈々と受け継がれる流儀と言える。比較対象なき孤高の存在、その輝きは時を超えて増すばかりである。

【画像9枚】ヴェイロン47台が芝生を埋め尽くす。ラスベガス「コンクール・アット・ウィン」の壮観な全貌を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

注目の記事
注目の記事

RANKING