伝説の復活から8年。内燃機関を積むA110、その最終章が始まる
アルピーヌ・ジャポンは、2026年6月をもってガソリンエンジンを搭載した現行「アルピーヌA110」の生産が終了となることを受け、日本におけるアルピーヌモデルの受注を、2026年3月31日(火)をもって終了すると発表した。これに伴い、アルピーヌブランドを象徴するボディカラーの「ブルー アルピーヌM」を纏った日本オリジナル限定車「A110 BLEU ALPINE EDITION(A110ブルーアルピーヌエディション)の受注を、11月27日から、全国のアルピーヌ正規販売店で開始した。
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2026年3月31日で受注終了。ガソリンエンジン搭載の現行モデル、ついに完結へ
初代の生産終了から40年後の2017年3月、ジュネーブ国際モーターショーで世界初公開された現行A110。日本市場へは2018年6月に50台限定の「プルミエールエディション」として初上陸し、同年11月よりカタログモデルの販売が開始された。以来、アルミ製ボディとミッドシップレイアウトがもたらす軽快な走りで、日本のファンをも魅了し続けているスポーツカーである。

A110 R 70 BLEU ALPINE EDITION
今回の発表によると、現行アルピーヌモデルの生産終了を受け、日本における受注は2026年3月31日(火)をもって終了となる。ただし、受注終了日前に日本向け生産予定台数に達した場合は、その時点で受付終了となるため注意が必要だ。また、カスタマイズプログラム「アトリエアルピーヌ」の受注終了に伴い、カタログモデルのA110 GTSおよびA110 R 70も同様に受注を終える。
日本のためだけに用意された70台。「ブルー アルピーヌ」を纏った3つのファイナルモデル
この最後を飾るモデルとして登場したのが、日本オリジナルの限定車「A110 BLEU ALPINE EDITION」である。現行モデル最後の限定車と位置づけられ、アルピーヌ創立70周年を記念して、3モデル合計で70台のみが販売される。

A110 R 70 BLEU ALPINE EDITION
限定車は「A110」「A110 GTS」「A110 R 70」の3グレードをベースに構成され、ボディカラーは全車「ブルー アルピーヌM」、ハンドル位置は右のみの設定だ。販売台数と価格(税込)は、ベースグレードの「A110 BLEU ALPINE EDITION」が30台で999万円、「A110 GTS BLEU ALPINE EDITION」が30台で1200万円、そして「A110 R 70 BLEU ALPINE EDITION」が10台で1850万円となっている。購入申込みは全国の正規販売店にて先着順で受け付けられ、限定台数の70台に達し次第、受注は終了となる。
カーボン、チタン、専用レザー。有終の美を飾る特別装備のディテール
各モデルには特別な装備が与えられている。「A110 BLEU ALPINE EDITION」は、ブラックレザーにブルーステッチを施したシートヒーター付リクライニングシートや、助手席アルミフットレスト、収納ボックスを装備。足元にはGRAND PRIXホイールとレッドブレーキキャリパーを採用している。
「A110 GTS BLEU ALPINE EDITION」では、グレーレザーにグレーステッチのシートや専用フロアマットに加え、GT RACE 2トーンホイールとブルーブレーキキャリパーが組み合わされた。「A110 R 70 BLEU ALPINE EDITION」は、ブルーアルカンターラのインテリアやドライブレコーダー機能付デジタルミラー、専用フロアマットを装備。外装にはカーボンホイールやブルーブレーキキャリパー、R専用のアクラポヴィッチ製チタンエキゾーストが奢られている。

A110 R 70 BLEU ALPINE EDITION
今後、アルピーヌは電動化されたパワートレーンを搭載したモデルへと移行するが、ブランドのアイデンティティである「正確なハンドリングによる運転の楽しさ」は変わらず追求していくとしている。
【ル・ボラン編集部より】
現代の路上に舞い降りた「軽さ」という名の奇跡、A110もついに内燃機関の幕引きを迎える。2026年の生産終了は、ひとつの時代の終わりを告げる弔鐘といえよう。だが、最後にブランドの魂である「ブルー」を纏った限定車が用意されたことは、日本の愛好家への粋な計らいだ。徹底的に磨き上げられたアルミボディとしなやかな足まわりが織りなす濃密なドライビング体験。この「純度」をガソリンエンジンで味わえる時間は残りわずかだ。迷いがあるなら、今こそ決断の時である。
■アルピーヌ オフィシャルウェブサイト:https://www.alpinecars.jp/
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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。