ニュース&トピックス

純正レストモッドの極致。クラシック・ディフェンダーV8に「オクタ」仕様が登場。新旧シンクロする夢のペアリング

クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
クラシック・ディフェンダーV8に追加された「オクタ」仕様
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ
最新フラッグシップモデル、ディフェンダー・オクタ

現代の最強と、往年の名車。二つの「英雄」がガレージで共鳴する

クラシック・ディフェンダーの公式レストアおよびカスタマイズ部門であるランドローバー・クラシックが2025年12月10日、英国コベントリーにおいて画期的な発表を行った。現行のディフェンダー・ファミリーにおける究極のハイパフォーマンス・ヒーロー、「ディフェンダー・オクタ(OCTA)」のカラーやトリムに合わせて、「クラシック・ディフェンダー V8」を製作できるようになったのである。この新たなプログラムにより、最新のテクノロジーを纏った最強のモデルと、歴史的アイコンであるクラシックモデルを、全く同じ仕様で揃えるという、愛好家にとって夢のようなガレージコレクションが実現可能となった。

【画像24枚】塗装工程だけで300時間。現代の「オクタ」と同じサテンカラーを纏った、クラシック・ディフェンダーの凄みを見る

塗装工程に300時間。オクタの威厳を投影した、妥協なき「化粧」

この特別な「クラシック・ディフェンダー V8」は、90および110のステーションワゴン、または90ソフトトップのボディスタイルから選択が可能である。最大の特徴は、ディフェンダー・オクタにインスパイアされたエクステリアカラーの拡充だ。今回、新たに5つの専用色がカスタマイズの選択肢に追加された。

そのラインナップは、オクタ専用色であるペトラカッパー、フェローグリーン、サルガッソブルーに加え、屈強なラグジュアリー4×4のロックスターとも言える「オクタ・ブラック」に採用されているナルヴィックブラック、そしてパタゴニアホワイトである。もちろん、従来からクラシック・ディフェンダー V8で提供されていたボラスコグレー、カルパチアングレー、シャラントグレーも引き続き選択可能である。

これらの塗装工程には、一切の妥協がない。各車両は塗装部門において、綿密な下地処理からカラーマッチング、そして最終的な研磨に至るまで、約300時間もの時間を費やして仕上げられる。特筆すべきは、すべてのカラーにおいてグロス仕上げだけでなく、特別に開発されたサテン仕上げが選択できる点だ。このサテン仕上げは、ディフェンダー・オクタのオプションであるマットプロテクティブフィルムの光沢感にマッチするよう調整されており、新旧モデルを並べた際の一体感を高めている。

さらに、クラシック・ディフェンダー V8専用に開発された追加オプションとして、ディフェンダー・オクタを模したグロスブラックのラジエーターグリルが用意された。これは単なる装飾ではなく、開口部を最大化することで冷却効率を最適化する機能的なパーツである。また、ボンネットにはチョップドカーボンファイバーのスクリプトをあしらうことも可能となっており、細部に至るまでオクタのDNAが注入されている。

コックピットに宿る最新の哲学。レカロと異素材が織りなす高潔な空間

インテリアにおいても、ディフェンダー・オクタとの完璧なマッチングを目指した新たな選択肢が、クラシック・ディフェンダーとして初めて導入された。素材には軽量な「Ultrafabrics PU」が採用され、カーキグリーン、ライトクラウド、ルナの3色から選択できるほか、バーントシエナのセミアニリンレザーも用意されている。また、ディフェンダー・オクタ・ブラックとのコーディネートを望む顧客のためには、エボニーレザーも選択可能だ。

顧客は手作業でトリミングされたヒーター付きのレカロ製スポーツシートを選択できるだけでなく、ランドローバー・クラシックのデザインチームと連携することで、ステアリングホイール、トランスミッションレバー、ダッシュボード、ヘッドライニング、ドアトリムへの配色を、忠実に再現することができる。これにより、車内に乗り込んだ瞬間から、オクタと共通する上質でスポーティな空間に包まれることになるのだ。

英国本社「Works Bespoke」の矜持。405psV8による完全なる再生

ランドローバー・クラシックのディレクターであるドミニク・エルムス氏は、2024年のディフェンダー・オクタ発売以来、顧客から「お揃いのクラシック・ディフェンダー V8を注文したい」という強い要望があったことを明かしている。この声に応える形で、「Works Bespoke」チームは革新的な塗装技術と素材技術を駆使し、究極のディフェンダー・ペアリングを実現させたのである。

重要なのは、この特別なクラシック・ディフェンダー V8を注文するために、必ずしも現行のディフェンダー・オクタを所有している必要はないという点だ。ランドローバー・クラシックの「Works Bespoke」プログラムを通じて、製造元であるメーカーのスペシャリストチームが、個々の車両を受注生産で創り上げる。

ベースとなるのは2012年から2016年の間に製造されたドナー車両である。これらは単に再塗装されるだけではなく、完全にレストアされ、再設計された上でアップグレードが施される。その心臓部には、最高出力405psを誇る5.0L V8エンジンが搭載され、スポーツモード付きのZF製8速オートマチック・トランスミッションが組み合わされる。これにより、クラシックな外観からは想像もつかないような、圧倒的なパフォーマンスとスムーズなレスポンスが保証される。

ドライビング体験をさらに高めるため、足周りも強化されている。専用開発されたスプリング、ダンパー、アンチロールバーを含むサスペンションシステムに加え、ステアリングシステムも改良された。制動力についても、フロントに335mm、リアに300mmのディスクと4ピストンキャリパーを備えたアップグレードブレーキが採用されており、現代の交通環境でも安心して走行できる性能が付与されている。

4000万円の対価。時代を超えた2台を並べる、究極の愛車精神

機能面でのオプションも充実している。インフォテインメントシステムのアップグレードや、クリスタルライティングパックなどが用意されているほか、ホイールは16インチおよび18インチを含む5つのスタイル、11種類の異なる仕上げから選択可能だ。さらに、冒険に特化したアクセサリーやユニークなパーソナライゼーションの要望にも対応する。この「クラシック・ディフェンダー V8」の価格は19万ポンド(約3965万円)から設定されている。

【ル・ボラン編集部より】

最新のハイテクと往年のアナログ。本来なら相容れない両極のディフェンダーを、共通の色彩で繋ぐ。この「オクタ」仕様のクラシックモデルは、単なる懐古趣味の枠を超え、ブランドの系譜そのものをガレージに収めたいという、愛好家の深遠なる欲望への回答だ。約4000万円という価格は、旧型ボディに405psのV8を押し込むメーカー純正の「蛮勇」と、手作業による300時間の塗装工程への対価である。操縦性は現代の基準とは別物だろうが、その不便さも含めて愛せる趣味人にこそ相応しい。

【画像24枚】塗装工程だけで300時間。現代の「オクタ」と同じサテンカラーを纏った、クラシック・ディフェンダーの凄みを見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

LE VOLANT web編集部

AUTHOR

注目の記事
注目の記事

RANKING