コラム

「M3ではなく、あえてアルピナを選んだ理由」名車E46 B3 3.3 リムジンが放つ、色褪せない“魔力”に迫る【愛車群像】

2000年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46型):友人の仲立ちで5年前に2000年式のアルピナ B3 3.3 リムジンを購入したという瓦井岳雄さん。
2000年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46型):外装色が白のB3 3.3 リムジンは少ないのだという。そこが愛車のこだわりポイント。
2000年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46型):エクステリアだけでなく、インテリアもキレイな状態で乗っている。
2000年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46型):加速のときにカムに乗って気持ちよく走れるNAエンジンのフィーリングを楽しんでいる。
2000年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46型):BMW M3も欲しかったらしいが、良い個体がなかったこともありアルピナを選んだ。
2000年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46型):休日のみ乗っているが、購入時に1万3000kmだった累計走行距離は1万4800kmまで伸びた。
2002年式のアルピナ B3 3.3 リムジンはE46の後期型がベースとなっている。
2002年式アルピナ B3 3.3 リムジン(E46後期型):愛車を駆ってのカフェ巡りや休日のドライブを楽しんでいるヒロきちさん。
2002年式アルピナ B3 3.3 リムジン(E46後期型):直6 NAエンジンならではの排気音もお気に入り。水まわりを全交換している。
2002年式アルピナ B3 3.3 リムジン(E46後期型):グレーレザーの内装やハーマン カードンのサウンドがこだわりのポイント。
2002年式アルピナ B3 3.3 リムジン(E46後期型):灯火類やデコラインを新調し、ボディをコーティングしている。
2002年式アルピナ B3 3.3 リムジン(E46後期型):オーナーズミーティングなどでいろいろな人との交流が増えたことも楽しいそうだ。

2人のオーナーに聞く、アルピナB3 3.3 リムジンの魅力

2025年11月29日、創業60周年とブッフローエ生産終了の節目に開催された「ALPINA BUCHLOE FINAL MEETING」。全国から約140台の新旧モデルが集結した熱気あふれる会場で、こだわりの愛車と共に参加したオーナーたちを直撃取材した。今回は、E46型のアルピナB3 3.3 リムジンに乗る2人を紹介しよう。

【画像12枚】M3とは異なる、大人の“機能美”。メンテナンスが行き届いた2台の「B3 3.3」の佇まい

2000年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46型):瓦井岳雄さん

「アルピナはベースとなっているBMWよりも排気量が上がっているので、加速のときにカムに乗って気持ちよく走れるNAエンジンのフィーリングが楽しいですね。休日の相棒として乗っています」

オーナーである瓦井岳雄さん(取材時60歳)の愛車はE46型のアルピナB3 3.3 リムジンで、2000年式の良質車を知人のつてで5年前に購入。愛車選びをしている際にBMW M3も気になっていた、というよりむしろ欲しかったそうだが、なかなか良い個体と巡り会わず、程度の良さを重視してアルピナをチョイスしたそうだ。

「ボディカラーが白のB3 3.3 リムジンは少ないので、そこが愛車のこだわりポイントです。購入し、実際にオーナーになったことでクルマ仲間がさらに増えました。それが愛車との楽しいエピソードだといえます」

以前乗っていたのがBMW 3.0Sやロータス・エスプリターボといったマニアックなクルマなのでトラブルに対する免疫があるそうだが、25年落ちのE46なので修理する機会が多くなってきており、様々な苦労があるとも話してくれた。これまでにオイルパンガスケットやエンジンマウントを交換したそうだ。

2002年式 アルピナB3 3.3 リムジン(E46後期型):“ヒロきち”さん

2021年に購入した2002年式のB3 3.3 リムジン(E46後期型)で「ALPINA BUCHLOE FINAL MEETING」に参加した“ヒロきち”さん(取材時27歳)は、愛車を駆ってのカフェ巡りや休日のドライブを楽しんでいる。

「もともとE46が好きでした。M3を選ばなかったのはアルピナの足のしなやかさに惹かれたからで、B3 3.3 リムジンは速いにもかかわらず、快適に移動できます。内装のクラフトマンシップも魅力で、所有していて満足できますね」

先輩がE46を購入したことで自分もさらに気になり始め、それをきっかけとして後に続いたのだという。ボディカラーとハーマン カードンなどのオプション装備の充実具合でターゲットを絞っていったらこの個体が出てきたそうだ。

「グレーレザーの内装、サンルーフ、ハーマン カードンのサウンドがこだわりのポイントです。直6 NAエンジンならではの排気音も好きな部分で、これが楽しさにつながっています。ボディやライト類をキレイに保てるように新品にしたり、メンテナンスに力を入れていきます」

買った直後に調子が悪くなってしまい、修理費として、いきなりたくさんの“諭吉”が出ていってしまったらしいが、アルピナは人生を変え、幅を広げてくれたクルマなので、今後も各部をリフレッシュしていくとも話してくれた。

「すでに水まわりを全交換、灯火類やデコラインの新調、ボディコーティング、サスペンションのリフレッシュなどを実行しましたが、今後、アルピナ・シャシーキットが復活したら交換したいですね」

【画像12枚】M3とは異なる、大人の“機能美”。メンテナンスが行き届いた2台の「B3 3.3」の佇まい

フォト=宮越孝政/T. Miyakoshi

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