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ランクルに迫る巨躯と強気の価格。トヨタ「ハイランダー」19年ぶりの逆輸入を後押しする新制度の背景

ランクル300に迫る巨体!トヨタ「ハイランダー(旧クルーガー)」が19年ぶりに日本復活へ

北米市場で人気を博しているトヨタの3列シートクロスオーバーSUV「Highlander(ハイランダー)」が、2026年9月あるいは10月頃に日本市場へ導入される可能性が高いことが判明した。同モデルは、かつて日本国内において「KLUGER(クルーガー)」の名称で2007年まで販売されていた。今回の導入が正式に決定すれば、実に19年ぶりの日本復活となる。

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日米貿易交渉が後押しする「新たな輸入スキーム」

今回の日本導入の背景には、単なる市場戦略以上の動きがある。日米貿易交渉を受けて、国土交通省が検討を進めている新制度の存在だ。この制度を活用することで、米国生産車であるハイランダーだけでなく、「カムリ」や大型ピックアップトラックの「タンドラ」といった人気車種も同時に日本市場へ導入される予定となっている。

ランクル300に匹敵するボディサイズと、洗練された室内空間

2019年に登場した現行型(第4世代)は、北米で高い支持を得ている7人〜8人乗りの大型SUVである。そのボディサイズは以下の通り、非常に堂々とした体躯を誇る。全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mmのボディは、「ランドクルーザー300」の全長(4975mm)とほぼ同等のサイズ感だ。

しかし、ラダーフレームを採用するランクル300に対し、ハイランダーは乗用車ベースの「GA-K」プラットフォームを採用している点が大きな違いである。ホイールベースは2850mm(または2940mm)と余裕があり、優雅な居住空間を実現している。キャビン内には、最新鋭の装備とデザインが採用された。12.3インチのフルデジタルインストルメントクラスターをはじめ、15.6インチの大型ディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなど、先進的なコックピットが広がる。

最高出力362psの「ハイブリッドMAX」上陸なるか

パワートレインは、ガソリンモデルが2.4L直列4気筒ガソリンターボ(最高出力256ps)、ハイブリッドモデルは2.5L直列4気筒ガソリンエンジン+モーター(最高出力243ps、駆動方式は4WD「E-Four」)が用意される予定であるが、注目すべきは、最高出力362psを叩き出す最強グレード「ハイブリッドMAX」の存在であり、これが日本に導入されるかどうかが焦点となる。

価格は強気の設定。争奪戦は必至か

日本での販売価格については、米国での価格設定を考慮すると、ガソリンモデルが約680万円から、ハイブリッドモデルが約720万円からとなり、最上級モデルは約850万円程度になると予想されるサイズ感が近いランクル300の価格が525万2500円〜813万6700円(最高値のGR SPORTディーゼル)であることを踏まえると、ハイランダーはやや高めの価格設定と言える

特に日本市場においては、燃費と静粛性に優れるハイブリッドモデルに人気が集中することが予想される。昨今のトヨタ製SUVの供給状況を鑑みると、発売後またたく間に販売(受注)停止となる可能性も十分に考えられるだろう

【ル・ボラン編集部より】

ランクル300に肉薄する巨躯でありながら、乗用車系のプラットフォームを用いる点に本機の真価がある。日本の路上では持て余すサイズだが、最高出力362psの「ハイブリッドMAX」と低重心な骨格の恩恵により、単なる鈍重な巨獣ではなく洗練された高速クルーザーとして機能するはずだ。ラダーフレームの野性味とは一線を画す、乗用車アーキテクチャが生み出す「極めて快適な巨艦」。それは北米の広大な大地が育んだ大らかな豊かさであり、成熟したSUV選びの新たな選択肢となるだろう。
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