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BMWは2026年4月22日、ラグジュアリーセダンの旗艦モデルである「7シリーズ」の新型を世界初公開した。今回のフェイスリフトはBMWグループ史上最大規模のモデルアップデートと位置づけられ、次世代モデル群「ノイエ・クラッセ」の技術を既存モデルとして初めて導入している。フロントおよびリアの斬新なエクステリアデザインの採用に加え、助手席用ディスプレイや最新のオペレーティングシステムを搭載するなど、乗員のデジタル体験をかつてない次元へと引き上げている。
【画像158枚】次世代フラッグシップの全貌。初設定の22インチホイールから内装まで新型「7シリーズ」を全て見る
独立型へと進化した「キドニー・アイコニック・グロー」の鮮烈
エクステリアは、実績ある強みと次世代のスタイリングを融合させた、クリーンでキャラクター性の強いデザインへと進化を果たした。フロントマスクにおいて最も目を引くのは、新たなグラフィックを採用した「BMWキドニー・アイコニック・グロー」だ。
従来はふたつのキドニーグリルをひとつのLEDで囲んでいたが、新型では左右それぞれが独立したキドニーグリルに見えるようなLED配置へと変更された。さらにヘッドライトも刷新され、上部にはデイタイムドライビングライトなどを備えた極めてスリムなクリスタルガラスのライトエレメントが水平基調に配置されている。実際のロービームとハイビームはその下部のバンパーに内蔵されてブラックアウトされており、夜間や点灯時以外はほとんど見えないような演出が施されている。大きなキドニーグリルと水平配置のドライビングライトの組み合わせは、BMWのラグジュアリーモデルにおける共通のデザイン言語として踏襲されていく。
削ぎ落とされたサイドビューと、スポーティネスを強調する新設計リアデザイン
サイドビューでは、限界まで要素を削ぎ落としたサーフェスと新たなキャラクターラインが特徴となる。サイドシル上部にはシルバーに塗装されたアクセントラインが追加され、気品あるディテールを生み出している。足元を引き締めるホイールは、従来モデルでは最大21インチまでであったが、新型からは工場装着オプションとして初めて22インチの巨大なアロイホイールが選択可能となった。
外観において最も劇的な変化を遂げたのがリアデザインだ。新設計のテールランプは天地方向に薄く、ボディサイドの奥深くまで回り込むような造形が採用されており、横方向への広がりとスポーティなスタンスを強調している。リアバンパー自体も従来より薄くすっきりとしたフォルムへと再構築され、洗練された印象を与えている。
視線監視で安全も担保。全車標準の「助手席スクリーン」がもたらす極上のエンタメ体験
インテリアのハイライトは、ノイエ・クラッセの技術である「BMW Panoramic iDrive」と「BMW Operating System X」の導入だ。そして何より注目すべきは、BMWブランドとして初採用となる「BMWパッセンジャースクリーン」が全車に標準装備された点である。
助手席ダッシュボードにシームレスに統合された14.6インチのフルHDディスプレイにより、助手席の乗員は移動中にビデオストリーミングやゲーム、音楽などのエンターテインメントを存分に楽しむことができる。助手席に人が座っていない状態では、ディスプレイは自動的にシャットダウンされ、アンビエントライトと調和した縮小モードへと切り替わる。
走行中の安全確保にも抜かりはない。バックミラー下部に設置された車内カメラがドライバーの視線を常にモニタリングしており、ドライバーがよそ見をして助手席のディスプレイを注視したことを検知すると、即座に画面を暗くしてドライバーから見えないようにするよそ見運転防止機能が組み込まれている。
7シリーズの特等席であるリアシートの空間もアップデートされた。後席乗員向けの大画面「BMWシアタースクリーン」には新たに内蔵カメラが追加され、車内からZOOMなどを利用したオンラインミーティングやビデオ通話が容易に行えるようになった。これにより、移動するオフィスとしての機能性がさらに高められている。
i7の航続距離は最大728kmへ到達。そして2027年には「伝統のV8」追加という朗報
基本的なシャシーやエンジンのハードウェアには大きな変更はないものの、完全電気自動車(BEV)である「i7」のバッテリー技術は飛躍的な進化を遂げている。新型i7の床下に搭載される高電圧バッテリーには、第6世代となる「Gen6」円筒形セルが採用された。これにより体積エネルギー密度が20%向上し、使用可能な電力量は112.5kWhへと拡大している。駆動システムの効率化も相まって、i7 50 xDriveおよびi7 60 xDriveのWLTP航続距離は従来より約120km延長され、最大で728kmに達する。最大充電出力も250kWへと引き上げられ、高出力充電器を使用すればわずか10分で最大235km分の航続距離を回復させることが可能だ。
用意されるパワートレインのラインナップは幅広く、BEVのi7は「50 xDrive」「60 xDrive」「M70 xDrive」の3モデルが設定される。内燃機関(ICE)モデルとしては、48Vマイルドハイブリッドを搭載するガソリンの「740 xDrive」とディーゼルの「740d xDrive」、そしてプラグインハイブリッドの「750e xDrive」およびMパフォーマンスモデルの「M760e xDrive」が順次展開される。
さらに、2027年には伝統的なV型8気筒ガソリンエンジンを搭載した新たなMパフォーマンスモデルがラインナップに追加される予定とのこと。全モデルの生産はドイツのディンゴルフィング工場で行われ、2026年7月より順次グローバル市場での発売が開始される。
【動画】実車のディテールと“よそ見防止機能”を渡辺慎太郎氏が詳細レポート
この新型BMW 7シリーズの実車ディテールや、新旧モデルのデザインの違い、新たに追加された画期的な装備の数々について、モータージャーナリストの渡辺慎太郎氏がル・ボランYouTubeチャンネルの動画で詳細にレポートしている。新しくなったキドニーグリルやリアデザインの変貌ぶり、そして助手席ディスプレイのよそ見防止機能の作動イメージなど、動画ならではの分かりやすい解説をぜひチェックしていただきたい。
【ル・ボラン編集部より】
新型7シリーズは次世代技術を纏い、助手席や後席が極上のエンタメ空間へと進化した。だが注目すべきは、よそ見運転を即座に遮断する視線監視システムの存在である。どれほど車内がラウンジ化しようとも、ステアリングを握る者には「常に前を向くドライバーであれ」と強く要求する設計だ。後席の快適性に振り切らず、自ら操る悦びを手放さない思想の同居こそがBMWの真骨頂といえる。従来のモデルでも我々を唸らせたドライバーズカーとしての血統は、最新技術の下でも確実に脈打っている。
【画像158枚】次世代フラッグシップの全貌。初設定の22インチホイールから内装まで新型「7シリーズ」を全て見る




