レンジローバー、ミラノ・デザインウィーク2026でビスポークの世界を体現するインスタレーション「Traces」を発表
レンジローバーは、2026年4月21日から26日まで開催されるミラノ・デザインウィークにおいて、特別なインスタレーション「Traces(トレイシス)」を一般公開する。ミラノ中心部のガレリア・メラヴィーリを舞台に、空間デザインスタジオ「Storey Studio」と共同で創り上げられた本展示は、ブランド最高峰のパーソナライゼーション・サービス「レンジローバー・ビスポーク」の世界観を五感で味わうことができる没入型のイベントとなっている。
【画像49枚】鏡と光が織りなす無限の空間。レンジローバー最高峰のパーソナライゼーションを体現する「Traces」の全貌を見る
記憶と素材が交差するビスポークの真髄
レンジローバーにとって2年連続の出展となる今回のミラノ・デザインウィークでは、車両のパーソナライゼーションを単なる選択プロセスとしてではなく、記憶や場所、美への本能によって形成される深い感情的な体験として再定義している。世界中のデザインリーダーが集うこの舞台は、創造性と個性が融合するレンジローバーの哲学を示すのに最も適した環境といえる。
最高峰のオーダーメイドサービスであるレンジローバー・ビスポークは、真の卓越性を求める顧客に向けたものであり、ペイントから刺繍に至るまで熟練の職人技が光る。本インスタレーションは、同サービスが新たな時代を迎え、世界中でその専用空間を拡大していくというブランドの自信と決意を表現した場でもあるのだ。
五感で味わう3つの没入空間
会場内は、視覚だけでなく五感で感じるように設計された3つの空間で構成される。最初の空間「記憶と色」では、著名な映像作家フェリペ・サンギネッティによる映像作品が四方の壁面と鏡に投影され、無限の広がりを生み出す。1970年以来、レンジローバーのボディカラーは世界のさまざまな場所から着想を得てきたが、ここでは映像の色彩と連動する光の演出によって、色が持つ場所の記憶と結びつくブランドの真髄が語られている。
続く「記憶とモチーフ」の空間は、より親密で落ち着いた雰囲気に包まれている。4人のアーティストがミラノの記憶をもとに描いたイラストと、それに応える形でレンジローバーの素材チームが制作したオリジナルの刺繍アートワークが展示される。空間全体に途切れなく流れる専用のサウンドスケープと相まって、無限の反射を繰り返す鏡張りのショーケースが、ビスポークの持つ無限の可能性を静かに訴えかけてくる。
スコットランドの自然が生んだ特別モデル「Pearl of Tay」
最後の空間である「記憶と素材」では、スコットランドを流れるテイ川の淡水真珠からインスピレーションを得たという、世界に1台だけの特別モデル「Pearl of Tay(テイの真珠)」が姿を現す。足元には黒い砂利が敷き詰められ、天井には水面を思わせる波状の装飾が施されるなど、空間全体がひとつの風景としてデザインされているのが特徴だ。
さらに、車両の周囲にはスコットランドの工芸品店「Bard」が厳選した14のオブジェが展示されている。これらはすべて単一の素材から作られており、土地の風景や職人技がいかにしてビスポーク車両の仕上げにインスピレーションを与えるかを示している。来場者はこの美しい展示空間を抜けたのち、世界的デザインハウス「GUBI」の家具で彩られた併設のカフェラウンジで、体験の余韻をゆっくりと楽しむことができる。
【ル・ボラン編集部より】
過酷な悪路を走破する出自を持ちながら、レンジローバーの室内は常にモダンブリティッシュの粋を極めてきた。今回のミラノでの展開は、彼らが単なるSUVの枠を超え、サヴィル・ロウの仕立て服にも通じる個人的な体験を提供しようとする姿勢の表れといえる。「Pearl of Tay」のように自然の記憶を素材に落とし込むアプローチは、無機質なスペック競争とは対極にある。英国車特有の「控えめの美学」を崩すことなく、究極の自己表現を成立させるブランドの確固たる哲学に感嘆する。
【画像49枚】鏡と光が織りなす無限の空間。レンジローバー最高峰のパーソナライゼーションを体現する「Traces」の全貌を見る



















































