ネットを騒がせた「新型Cクラス発表」のニュース。だがしかし……
去る4月22日に、メルセデス・ベンツのCクラスとしては初となる、EV仕様の“C400 4MATIC ELECTRIC”が発表された。そのニュースがさまざまなメディアで採り上げられたのだけれど、個人的には強い違和感を覚えたのである。ほとんどのメディアが「新型Cクラス発表」と書いていたからだ。
【画像111枚】GLCのデザイン言語を忠実に踏襲? 大きく輝くグリルなど「C400 4MATIC ELECTRIC」のエクステリア&インテリアをチェック
新型Cクラス? ということは、Cクラスがフルモデルチェンジしたの? 慌てて本国のプレスリリースを読んでみると、「All-new electric C-Class」とは書かれているけれど、「All-new C-Class」とはどこにも書かれていない。スペック表も合わせてA4で30ページ以上にも及ぶ資料を隅々まで読んでみたものの、やっぱり「All-new C-Class」の表記はないし、内燃機仕様に言及する文言も見つけられなかった。
EV版「GLC」発表時にも起きていた“フルモデルチェンジ”の誤認
昨年の9月、メルセデスは事実上のEQCの後継モデルとして“GLC 400 4MATIC with EQ Technology”を発表した。自分もこの時、当初は「GLCのフルモデルチェンジ」と早とちりしたが、実際にはEQCのフルモデルチェンジで、内燃機仕様はこれまで通り販売されることを発表会場で知った。確かに、そこには「All-new GLC」ではなく「All-new electric GLC」と書かれていた。
今回の“新型Cクラス騒動”も、これに近いものではないかと思っている。つまり、本当は「新型Cクラス」ではなく、現行のCクラスにEV仕様が追加されたに過ぎないのではないかと。事実、内燃機仕様の現行Cクラスの生産や販売が近々終了するという話は聞こえてこない。

メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック
EV仕様のCクラスは、特にデザインに関してネット上でいろいろと言われているようだ。その多くは、あたかもこのCクラスからメルセデスのデザインが大きく変わるみたいな受け止めだったけれど、EV仕様のCクラスは、EV仕様のGLCのデザイン言語をかなり忠実に踏襲している。大きく光り輝くフロントグリルや、わずかにスラントさせたスターマークのテールライトなど、良くも悪くもそっくりである。