トライデントの次なる一手。主力3モデルの熟成が佳境へ
マセラティは2026年5月7日、クーペモデルの「グラントゥーリズモ」、オープンモデルの「グランカブリオ」、SUVの「グレカーレ」という3モデルについて、カモフラージュが施された開発車両の画像をティザー公開した。これらはフェイスリフトと思われる次期型のプロトタイプである。開発の拠点であるイタリアのモデナ周辺で走行テストが続けられており、最適な最終調整に向けてプロのテストドライバーによるデータ収集が進められている。
【画像12枚】カモフラージュの奥に潜む次世代の輪郭。モデナを駆けるマセラティ次期型プロトタイプのテスト風景をすべて見る
内燃機関の極致「ネットゥーノ」と、BEV「フォルゴーレ」の並走
2022年に2代目がデビューしたグラントゥーリズモと、同年に登場したグレカーレ、そして2024年にデビューしたグランカブリオの3モデルにおいて、次期型に向けたロードテストが進行している。カモフラージュされたこれらのプロトタイプ車両は、マセラティのエンジニアリングチームが全モデルの構想と開発を行う心臓部である、ヴィアーレ・チーロ・メノッティの歴史的な工場の近くで撮影された。
モデナ周辺のエリアは、市街地の通りから丘陵地帯の道路、地方道、さらには高速道路まで、変化に富んだルートが存在している。そのため、さまざまなドライビング条件のもとで車両のテストを行うのに非常に適した環境となっている。プロのテストドライバーによって実施されるこれらの活動は、車両の最適な最終微調整を確実なものにするため、不可欠なデータや情報を収集することを目的としている。
電動化を含めた多彩なラインナップの進化
マセラティの現在のラインナップは、最高品質の素材と優れた技術的ソリューションの使用によって特徴づけられている。
グレカーレには4気筒ハイブリッドパワートレインが用意されるほか、後輪駆動や四輪駆動を組み合わせたV6ガソリンモデルも展開されている。グラントゥーリズモには、高性能なV6ガソリンエンジンに加えて、モデナを拠点とする同ブランドの歴史上で初めて100%電気自動車のソリューションを採用した「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」も設定されている。さらに、フル電動モデルのラインナップにはグレカーレ・フォルゴーレやグランカブリオ・フォルゴーレも含まれている。
ブランドの頂点には革新的なV6ネットゥーノエンジンを搭載したMCファミリーが存在し、モータースポーツ活動やカスタマイズプログラムにも注力しながら、高級セグメントにおけるモビリティの未来を切り拓いている。今回ティザーされた3モデルの次期型が、こうした技術をどのように進化させていくのか期待される。
【ル・ボラン編集部より】
モデナの歴史的工場の周辺は、マセラティの官能性を磨き上げる「ゆりかご」である。過去の試乗レポートでグラントゥーリズモは「スーパースポーツ寄りのGT」と評され、過剰な演出を排した大人の洗練を披露した。今回の次期型テストで興味深いのは、内燃機関の咆哮とフル電動モデル(フォルゴーレ)の静謐さという相反する価値が、同じ丘陵地帯で同時に熟成されている点だ。新旧の技術が交錯する過渡期にあって、最新のパワートレインへいかに「マセラティらしい」血を通わせるのか。その結実を待ちたい。
【画像12枚】カモフラージュの奥に潜む次世代の輪郭。モデナを駆けるマセラティ次期型プロトタイプのテスト風景をすべて見る













