2027年開幕の大陸選手権に向けた次世代ワンメイクレーサー
ランボルギーニは2026年5月11日、新たなワンメイクレース用車両である「テメラリオ・スーパートロフェオ」を正式に発表した。このモデルは、2015年に登場して以来2度の進化を遂げてきた「ウラカン・スーパートロフェオ」の後継という位置づけだ。2027年シーズンより、アジア、ヨーロッパ、北米で開催される大陸選手権に投入される予定とのこと。V8ツインターボエンジンと3基のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、完全な自社開発体制で生み出された新世代のレーシングカーである。
【画像13枚】620psのV8ツインターボ搭載。過酷なレースを戦い抜くための「テメラリオ・スーパートロフェオ」の凄みを見る
620psを発揮するV8ツインターボ。GT3のDNAを注ぎ込んだ専用シャシーと空力設計
「テメラリオ・スーパートロフェオ」の最終仕様は、ランボルギーニ本社からわずか75kmに位置するイモラ・サーキットにおいて、第2回「ランボルギーニ・アリーナ」の開催に合わせて初公開された。昨年、ミサノ・ワールド・サーキットで行われたランボルギーニ・ワールド・ファイナルでの静的展示を経て、ついにその全貌が明らかにされた形だ。

日曜日の2つのレースの合間には、ファクトリードライバーのマルコ・マペッリがデモンストレーションランを披露している。このイベント自体も、400台以上のモデルによるパレードや、ポロ・ストリコによる歴史的モデルの展示が行われるなど、コースの内外で盛大なものとなった。
「完全自社製造」に込められた長期戦略。扱いやすさを追求したパッケージングと価格
この新型車両は、ロードカー版から派生したモデルであり、今年3月のセブリング12時間レースでデビューした「テメラリオGT3」の弟分にあたる。最大の特徴は、最高出力620ps/7000rpm、最大トルク650Nmを発揮するV8ツインターボエンジンを搭載している点だ。ターボチャージャーはロードカーと同一のものが使用されている。車両重量は1392kgで、FIA公認ロールケージを統合したハイブリッドALU/CFRPシャシーを採用した。

後輪駆動を採用し、トランスミッションはHoer製の6速シーケンシャル・ギアボックスを搭載している。サスペンションアームのマウントコンセプトは一新され、前後ともにダブルウィッシュボーン式となった。さらに、4ウェイ調整式のKWオートモーティブ製ダンパーを装備している。空力面でも、あらゆるサーキットレイアウトで効率を最大化するよう新開発されており、コーナリング時の安定性を高めるリアフィンが追加された。また、調整可能なフィードバックを備えた電動油圧式パワーステアリングも採用されている。
長期的なモータースポーツ戦略と車両価格
アウトモビリ・ランボルギーニのCEOであるステファン・ヴィンケルマンは、この車両が完全に自社内で製造されることを強調し、モータースポーツが単なるサイドプロジェクトではなく、長期的な戦略に裏打ちされた中核的な柱であると述べている。

モータースポーツ部門の責任者であるアンドレア・レッジアーニは、ドライバーへの扱いやすさと洗練されたコンポーネントの統合を目標に掲げたことを明かした。ギアボックスやブレーキシステムなどの主要コンポーネントをGT3プラットフォームと共有しつつ、両者には重要な違いも設けられている。
販売価格については、ヨーロッパ市場向けが29万5000ユーロに設定された。米国市場では39万9000ドル、アジア太平洋地域では29万9000ユーロとなっている。
【ル・ボラン編集部より】
自然吸気V10の咆哮で魅了したウラカンからバトンを受け継ぐテメラリオ。ロードカーではハイブリッドの緻密な制御により、圧倒的パワーを意のままの推進力へ昇華させていた。対してスーパートロフェオは、快適性と速さを両立した市販車の設計思想をベースに、極限の環境へ合わせて純度を研ぎ澄ませている。GT3のDNAを共有する成り立ちは、単なるワンメイク車の刷新ではない。新時代においても決して牙を抜かれない、猛牛の揺るぎない哲学の証明である。
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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。