国内試乗

【試乗】まるでシャネルのN°5? 新型DS N°4の「けしからんほどセクシー」な空間と走りの裏の顔《LE VOLANT LAB》

DS N°4 エトワール ハイブリッド
DS N°4 エトワール ハイブリッド
DS N°4 エトワール ハイブリッド

フレンチラグジュアリーが仕掛ける新たな誘惑

自身もフランス車を愛用し、3児の母としての顔も持つライターの竹井あきらさんによる試乗記。今回フォーカスするのは、マイナーチェンジでパワートレーンを一新し、装いも新たになった新型「DS N°4」だ。独特の美学が息づくパリ仕立てのデザインと、1.2Lハイブリッドへと進化した走りの仕上がりを、独自の艶っぽい視点から解き明かす。セクシーな空間に隠された「走りの裏の顔」とは。

【画像18枚】恋に落ちた瞬間の心電図!? キラキラ度が増した新型「DS N°4」の美麗な内外装の全貌を見る

N°5」を彷彿とさせる? 恋に落ちる魅惑のエクステリア

DS4がN°4になった。ナンバーフォー、フランス語読みならヌメロカトル。Nの右肩の小さな丸は「Numéro」の最後の文字「O」で、日本語キーボードだと変換が面倒なこの綴りを見て、日頃フランス語と縁のない筆者が真っ先に思い浮かべたのはシャネルのN°5(ナンバーファイブ)だ。マリリン・モンローがベッドでは何を着ているかと聞かれて唯一身に着けるものとして答えた香水は、実際に嗅いだことがなくてもちょっとエッチな香りに違いない。そんなイメージの連鎖に違わず、N°4エトワールハイブリッドはちょっとエッチな、いやセクシーな魅力をたたえていた。

DS4がN°4になったといっても、フェイスリフトありのマイナーチェンジなので寸法に変更はない。もちろんDSらしく相変わらずのキラキラぶりで、むしろ化粧直しでフロントフェイスのキラキラ度は大幅にアップした。左右のヘッドランプ両端から真下に降りて急上昇して水平に走って中央のDSロゴにぶつかるシグネチャーランプは、恋に落ちた瞬間の不整脈気味の心電図だろうか。グリルが横長になったおかげで、全高1495mmというクロスオーバースタイルでありながらより薄く長く見え、よりスノッブな印象だ。

ブラックドレスにブシュロンの輝き。パリの美学が息づく空間

ボディとツライチにされたフラッシュドアハンドルを押し込んで飛び出させたところを引っ張って乗り込み、ドアを引くとドスッと高級感を伴って閉まる。シックでエッジーなデザインが魅力のDSならではの内装は、今回ややエッジーさが控えられた印象だ。特にムキムキに立体的なステッチが超エッジーだったシートが、シックなアルカンターラとテップレザーのコンビシートにとってかわられたのが大きい。

シートだけでなくアルカンターラはインテリアに効果的に使われ、しっとりとした空間を演出している。特にインナードアハンドルは着物の前合わせのような形状で、下前がアルカンターラ、上前がテップレザー、その間に手を滑り込ませると中がほんのり赤く照らされていることを知る。けしからんほどセクシーな仕立てだ。

その中で窓の開閉スイッチを一体化させたドアトリムや、空調の風向調整つまみと空調関係のスイッチ類を集めたエアベントなど、主に指で触れて操作するパーツはギョーシェ彫刻風の「クル・ド・パリ」文様が施されたクローム仕上げ。シックな室内が「パリの爪」を意味するクル・ド・パリの美しい輝きを引き立てる。いわばブラックドレスにブシュロンのキャトルというパーフェクトな出で立ちだ。

この記事はLE VOLANT LAB会員限定公開です。
無料で会員登録すると続きを読むことができます。

フォト=神村 聖/S. Kamimura

AUTHOR

注目の記事
注目の記事

RANKING