妥協なき進化。スーパーSUVの頂点に立つ「ウルスSEペルフォルマンテ」
アウトモビリ・ランボルギーニは2026年7月1日、プラグインハイブリッド・スーパーSUVの高性能派生モデル「ウルスSEペルフォルマンテ」を発表した。最高出力812psを誇るこのモデルは、圧倒的なパフォーマンスとドライビング精度、そして革新的なサスペンションによる妥協のない快適性を高次元で融合させている。スーパーSUVのコンセプトをその頂点へと押し上げた、ランボルギーニ史上最速のウルスの詳細をお伝えしよう。
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2つの心臓が交錯する。812ps/1000NmのPHEVパワートレイン
新型ウルスSEペルフォルマンテの心臓部には、4.0L V8ツインターボエンジンと永久磁石式電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインが搭載されている。この「2つの心臓」は、システム最高出力812ps(596kW)、最大トルク1000Nmという同モデル史上最高のスペックを叩き出す。
8速オートマチック・トランスミッションと電子制御式中央クラッチを備えた全輪駆動システムを介し、0-100km/h加速はわずか3.3秒、最高速度は312km/hに達し、世界最速のスーパーSUVに君臨する。また、フロア下に搭載された25.9kWhのリチウムイオンバッテリーにより、フルEVモードで60km以上の走行も可能となっている。
空力と軽量化の飽くなき追求。ダウンフォース16%向上が意味するもの
パフォーマンスの向上は、徹底した軽量化と空力効率の追求によってもたらされている。フロントフード、ルーフ、リアディフューザーなど随所にカーボンファイバー素材を採用し、ウルスSEと比較して32kgの軽量化を実現した。これにより、同カテゴリーのベンチマークとなる3kg/psという驚異的なパワーウェイトレシオを達成している。
デザイン面では、ボンネットに大きなSダクト型エアインテークを設け、冷却性能を高めると同時にフロントエンドのリフト低減に貢献している。新設計のフロントスプリッターやリアスポイラーの相乗効果により、先代のウルス・ペルフォルマンテ比で空力ダウンフォースは16%向上し、空気抵抗はウルスSE比で3%低減されている。さらに、専用設計のNACAダクトがブレーキの冷却効率を8%向上させている。
猛牛をいかに手懐けるか。極上の乗り味を支える革新的「AURAシステム」
ドライビングダイナミクスの進化を象徴するのが、ウルスシリーズに導入されたデュアルチャンバー式エアサスペンションを備える「AURAシステム」だ。2つの独立したバルブを持つダンパーとエアスプリングの組み合わせにより、スポーツ走行時のロール・グラディエントを55%低減しつつ、快適性に直結する振動を先代モデル比で25%低減した。
また、車両の重心付近に配置された「6Dセンサー」がピッチ、ロール、ヨーの各回転運動や加速度をリアルタイムで測定する。このデータは統合型パワーブレーキ(IPB)によって処理され、高精度な予測ブレーキ制御と最適な車両制御を実現し、200-0km/hの制動距離を130m未満に短縮している。
ドライビングモードには、従来のStrada、Sport、Corsa、EVモードに加え、ダート路面での走行を最大限楽しむことに特化した「Rallyモード」が新たに導入され、多彩なキャラクターをワンタッチで切り替えることが可能だ。
五感に直接訴えかける。パイロットのための空間と官能のエキゾースト
インテリアは、「Feel like a Pilot」のコンセプトに基づいたスポーティなレイアウトが採用されている。ダッシュボード中央には12.3インチのスクリーンが設置され、最新のグラフィックを備えた直感的なインターフェースを提供する。Dinamica社製のテクニカル素材「Corsa Tex」などのサステナブルな素材も採用され、軽量化と質感を両立している。
さらに、ランボルギーニとAkrapovič社が共同開発した軽量チタン製スポーツエキゾーストシステムを標準装備する。左右のシリンダーバンクを独立させた構造により、クリアで力強いエキゾーストノートを奏でるだけでなく、システム単独で10kg以上の軽量化にも貢献している。新時代のスーパーSUVは、五感に直接訴えかけるドライビング体験を提供する。
【ル・ボラン編集部より】
昨年、ル・ボランWebでのウルスSE試乗記は、「日本の公道でその能力を味わうのは不可能だが、空恐ろしい加速の予兆は確かにある」と評した。今回のペルフォルマンテは、その予兆を現実のものとしている。しかし、真に注目すべきは絶対的な速さではない。新開発のエアサスペンションがもたらす極上の快適性と、切れ味鋭いコーナリングの同居である。サーキットの熱狂を内に秘め、日常では至極平穏に振る舞う。この途方もない性能の「余白」こそが、ランボルギーニが提示するスーパーSUVの最適解なのだ。
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