メルセデス・ベンツ、1986〜2010年式モデル向け「出生証明書」の発行を開始
メルセデス・ベンツは2026年8月3日、1986年から2010年に製造された同社の乗用車を対象に、車両の初期仕様を記録した「出生証明書」の発行を開始したと発表した。メーカーのアーカイブに保管されている貴重な出荷時データを網羅したこの証明書は、オーナーと愛車の歴史を直接結びつける公式文書となる。同社が自動車生誕140周年を迎える中、クラシックカー愛好家にとって見逃せない新たなサービスが登場した。
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納車時の詳細な仕様を記録する公式文書
対象となるのは、1986年から2010年の間に製造されたメルセデス・ベンツの乗用車である。SクラスやEクラスをはじめ、SLやSLKといったスポーツカー、さらにAクラス、Cクラス、Rクラスなど、この時代のほぼすべての乗用車シリーズが該当する。ただし、現在のところAMGモデルや商用バン、スマートは本サービスの対象外となっている。

この証明書には、車両識別番号をはじめ、車種、出荷日、エンジンやトランスミッションの番号などが記載される。さらに、ボディカラーやインテリアの仕様、工場で注文されたオプション装備に至るまで、新車出荷時の詳細なデータが記録されている。上質な紙に印刷され、専用デザインの特製フォルダーに収められて提供されるため、整備手帳や取扱説明書に並ぶ愛車の歴史を証明する重要書類となる。
オンラインで注文可能、愛好家のコレクターズアイテムに
出生証明書の発行手続きは、メルセデス・ベンツ クラシックストアを通じてオンラインで行うことができる。注文時には車両識別番号と所有権の証明書類が必要となり、書類受領から通常5営業日以内で発送される。価格は配送料込みで130ユーロ(約2万4000円)である。同ストアでは他にもアクセサリーやアパレルなどを扱っており、クラシックモデル愛好家向けのサービス拡充が今後も予定されている。

Mercedes-Benz Heritage GmbHのアレクサンドラ・ジュース氏は、すべての車両には独自の歴史があると語る。メーカーのアーカイブ資料を公開し、納車時の状態を克明に記録したこの証明書は、クルマとその歩んできた歴史を直結させる役割を担う。自らの愛車を大切に維持し続けるエンスージアストにとって、この証明書自体が価値あるコレクターズアイテムとなるに違いない。
自動車生誕140周年の節目を祝して
今回このようなサービスが発表された背景には、メルセデス・ベンツが掲げる「イノベーションの140年」という大きな節目がある。1886年にカール・ベンツが世界初の自動車特許を出願して以来、同社は絶え間ない革新を続け、モビリティの未来を切り拓いてきた。歴史を重んじるこの姿勢が、過去の車両に光を当てる今回の取り組みにも表れている。

現在同社は140周年記念事業として、3台の新型Sクラスセダンで世界140カ所を巡る大陸横断ツアーを実施している。10月まで続くこの旅は、世界中のファンがブランドの伝統や開拓者精神を共有する機会となっている。最新技術を追求しつつ歴史的遺産を未来へ受け継ぐ姿勢は、愛車を慈しむオーナーたちに「おかえりなさい」という独自の安心感をもたらすだろう。
【ル・ボラン編集部より】
これまでも同社は旧世代向けに証明書を発行してきたが、今回の対象拡大は意義深い。1986〜2010年式の「ヤングタイマー」世代が、単なる中古車から歴史的ヘリテージへと正式に認定された証左だからだ。W124やR129など、圧倒的な耐久性と実用性を併せ持つ名車たちは今、円熟の時を迎えている。自社のクルマを使い捨ての工業製品ではなく、次代へ受け継ぐ文化遺産として保護するメルセデスの矜持。この確固たる歴史的ヘリテージの存在こそが、最新モデルの示す未来に強い説得力を与えるのだ。
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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。