トラブルを乗り越えて。全国から42台が集結した祭典「ぱんだら」
群馬県館林市で開催されたフィアット・パンダの祭典「ぱんだら」。雨模様の会場に全国から42台が集結する中、ひときわ熱い情熱で駆けつけたのが主催者の小笠原さんだ。青森県八戸市から群馬まで約600kmの長距離移動。道中で初代パンダのマフラーが破損するアクシデントに見舞われるも、急遽4WD×MTの傑作「3代目パンダ4×4」に乗り換えて無事到着。全国の仲間を繋ぐ主催者と、愛車が紡ぐ熱い絆に迫る。
【画像9枚】アウトドア仕様にドレスアップ。600kmを走り抜いた「3代目フィアット・パンダ4×4」のディテールを見る
最遠方の青森から参加! 4WD×MTの「3代目パンダ」を相棒に選んだ理由
群馬県館林市の中心部にある市役所周辺には、運動公園やアリーナ、同市出身の作家・田山花袋の記念館や、プラネタリウムを備えた向井千秋記念子ども科学館もあり、一帯が市民の憩いの場となっている。その一角にある多目的広場「館林城ゆめひろば」が、この日開催のフィアット・パンダのオーナーズミーティング「ぱんだら 2026」の会場である。
全国的に雨予報という野外イベントには不利な条件のなか、日本中から新旧3世代のフィアット・パンダを愛するオーナーたちが集まった。
その中で、おそらく最遠方と思われる八戸のナンバープレートを掲げたパンダ3のオーナーに声をかけたところ、それが本イベントの主催者である小笠原さん夫妻であった。
お子さんが独り立ちしたこともあり、「何か面白いクルマないかな……」と、キャンプなどのアウトドア趣味にも活かせる四輪駆動のマニュアルミッション車を探したところ、国産の普通車ではオートマチックしか見当たらなかった。その条件に合致し、候補に挙がったのが、BMWミニ・クロスオーバーと3代目のフィアット・パンダだった。
これまで輸入車は未経験だったご夫妻であるが、パンダ3を選び、2014年式の4×4を5年落ちで購入したのが7年前であった。
納車前からSNSで反響!? 「のらぱんだ会」結成からイベント立ち上げまで
「パンダに決めてすぐにオーナーズクラブを作りました。まだ納車前でしたが、嬉しくなって『パンダのグループを作ります!』とSNSで発信すると、何人もが入る! 入る! と反応してくれたんですよ」
そうしてフィアット・パンダ乗りのグループ「のらぱんだ会」が誕生し、その仲間はあっという間に全国に広がった。
そこで知り合った仲間から、パンダばかりが集まるイベントがあるからと誘われたのが、静岡県浜松市にあるアウトドア施設・渚園で行われている国内最大級のフィアット・パンダのイベント「パンダリーノ」だった。
「行ってみると、初代パンダの魅力にやられてしまい、結局その1年後には初代パンダも手に入れてしまいました」
そして、年に一度のパンダリーノだけでなく、もっと仲間たちとのコミュニケーションの場を増やしたいと、「のらぱんだ会」として立ち上げたイベントがこの「ぱんだら」である。
初代パンダのマフラーが真っ二つ! 急遽「パンダ3」に乗り換えて走破した600km
ところで、青森県在住の小笠原さんが地元に近い場所ではなく、遠く離れた群馬県館林市で開催するのには理由がある。参加者の負担を少なくしようと、公共施設でクルマイベントができ、それなりの台数を収容できる場所を探した結果、候補地が広がり、館林が開催地となったそうだ。
「結果的に息子が栃木にいるので、ぱんだら前後に顔を見ることができて良かったです」
そんな小笠原さんは、実は今年も前日に息子さんと一杯飲もうと、1日早く八戸を初代パンダで出発したのだが、なんと約180km走ったところで突然の爆音に驚いて停車すると、経年劣化であろうかマフラーのサイレンサー手前で、パイプが二分してしまった。
レッカーサービスのお世話になり3代目パンダへ乗り換えて再スタート。600km弱の道のりをやって来た。
「今時はSNSで普段から身近なパンダ仲間たちですが、こうして実際に顔を見合える場は何よりです」
同じ思いの仲間たちが、今から来年のぱんだらを楽しみにしている。











