ネオジム磁石の威力は絶大
タミヤのメルセデス・ベンツ500SECをMM-Labs製3Dプリント部品でAMGワイドボディに改造するプロジェクト。前回はブリスターフェンダーや前後バンパーなどをタミヤのボディに合体させたが、今回はフロントフードとスライディングルーフのフィッティング工作を行う。
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■【AMG 560SEC 6.0をタミヤ製プラモ+3Dプリント部品で制作】連載記事一覧はこちら
動きのリアルさより内部を見せることを重視
フロントフードはヒンジによる開閉ではなく、単純な脱着だ。開状態のリアルさはないが、内部のメカニズムをじっくり見せるにはむしろ脱着の方が良い、という考え方もある。完成したら撮影してWEBで公開、というのが前提である本作も、撮影のしやすさという点で脱着式にはメリットがある。
一方で脱着式は、閉状態でボディにピタッと合わせるのが難しい。プラの軽さや、成型時の微妙な反りなどで、フードやスライディングルーフがちょっと浮いてしまうというのは、よくあることだが、それによって全体のフォルムが乱されてしまうのは残念だ。また、展示会や模型仲間の集まりなどで、フードやスライディングルーフがポロッと脱落して破損してしまう、というデメリットもある。
そこで頼りになるのがネオジム磁石だ。今回使用したのは直径1mmと2mmの円形のもの。インターネット通販などで300個セットで販売されている安価なものだが、模型の部品の固定には充分な磁力がある。
フロントフードはもともとモールドがあった3箇所の位置決めピンと同じ位置に、直径2mmのネオジム磁石を埋め込んだ。磁石の力はさほど強くはないが、フードはピタッとボディに密着、逆さにしても落ちることはない。

ボディのスカットルにフード裏の位置決めピンを受ける穴があるので、2mm径のドリルで広げて、同径のネオジム磁石を1個埋め込み、裏側にシアノンDW(瞬間接着パテ)を盛って固定した。

ヘッドライト上の部分にも位置決めピンの受け穴があるので、これもドリルで広げて2mm径のネオジム磁石を埋め込んだ。

フード裏面の位置決めピンを切り取り、前側は少し削り込んでモーターライズ配線用の電極金具を小さく切ったものを埋め込んだ。後側には2mm径のネオジム磁石を2個重ねてシアノンDWで固定した。

フードをボディに近づけると、パチッと勝手に正しい位置におさまる。ネオジム磁石の威力は絶大だ。
スライディングルーフはパネル前側とボディの同じ位置に、それぞれ1mm磁石を6個つなげた状態で取り付けた。こちらは開閉だけでなく、後端を少し上げたチルトアップ状態も再現できるように工夫をした。これらの工作の詳細は写真をご覧いただきたい。

スライディングルーフを閉じたときにパネルが乗るフランジを0.5mm厚プラ板から切り出した。

フランジをルーフ開口部の裏に接着した。実車の場合、ルーフパネルはスライドして後方のルーフ本体の下に入るので、後側にはフランジをつけないでおくと、それらしく見える。

ルーフパネルの後ろ側にL字型のツメを増設。1mmのプラ角棒とプラ丸棒の組み合わせだ。シアノンDW(瞬間接着パテ)で補強している。

閉じた状態だとL字型のツメがこのようにフランジの下側に入る。
最後にボディとシャシーの合わせを確認した。ボディの裾周りを大きく改造したので、シャシーがスムーズに入るか、かなり不安だったのだが、ここで再びMM-Labsの設計の的確さを実感させられた。どこかが干渉して入らない、といった不都合はまったく無かったのだ。
次回はサスペンションの仮組みを行う予定だ。ホイールとタイヤが3Dプリントに置き換わるので、おそらく色々と調整が必要になるだろう。どうぞお楽しみに!
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