反骨精神から生まれた元祖スーパーカー
今や自動車界におけるハイエンドを構成する「スーパーカー」。その定義を確定したと言われる名作ランボルギーニ・ミウラは、ベルトーネ製の美しいボディに当時最高のテクノロジーを組み合わせた。スケルトン構造の特異なフレームや、横置きミッドシップに搭載されたV型12気筒エンジンなど、透視イラストだからこそ観察することのできる個性的なメカニズムに注目したい。
1:横置き60度V12のツインカムエンジン。3929ccにウェバー40IDL3Cダウンドラフト・ツインチョークキャブレターを6基装備して、370psを叩き出した。ミニと同様にエンジンと潤滑を共用する5速MTを採用。
2:全体まるごと後ろにぱっくり開くリアカウル(フロントも同様)
3:排気管の本体には直接固定されていないテールパイプ
4:ダブルウィッシュボーン式リアサスペンション
5:ブレーキは4輪ディスク。アルミホイールはカンパニョーロ製
6:至るところに大胆な軽め孔を穿たれたボディ構成メンバー
7:90L入りの燃料タンク
8:ダブルウイッシュボーン式フロントサスペンション
9:フロントに置かれたラジエター
10:点灯時、わずかに起き上がるヘッドライト。MIURA Sまでは「マツゲ」も付けられた
LAMBORGHINI MIURA
■生産年:1966〜1972年
■生産台数:763台
■国籍:イタリア
Specification/LAMBORGHINI MIURA S
■全長×全幅×全高=4360×1780×1080mm
■ホイールベース=2500mm
■車両重量=1000kg
■エンジン種類=水冷V型12気筒DOHC
■排気量=3929cc
■最高出力=370ps(272kW)/7000rpm
■最大トルク=39.8kg-m(390Nm)/5500rpm
■トランスミッショッン形式=5速MT
■サスペンション形式=前 Wウィッシュボーン、後 Wウィッシュボーン
■ブレーキ=前 ディスク、後 ディスク
■タイヤサイズ=205/70VR15