戦後のレーシングカーたちにも絶大な影響を与えた
1930年代後半、国家的プロジェクトとしてグランプリレースに挑んだドイツ勢。同時代に最強を誇ったメルセデス・ベンツと熾烈なバトルを展開した画期的なミッドシップマシンが、アウトウニオンのPヴァーゲンである。白銀のカラーリングから、メルセデスとともに「シルバーアロー」あるいは特異なスタイルから「シルバーフィッシュ」とも呼ばれたPヴァーゲンは、戦後のレーシングカーたちにも絶大な影響を与えた。
AUTO UINON TypeC
1:ラジエターを通過した熱気からコクピットを守るインナーカウル
2:ノーズに置かれたラジエター
3:深い冷却フィンを持つブレーキドラム(リアも)
4:トレーリングアームとトーションバーによるフロントサスペンション
5:ボディパネルはすべてアルミニウム
6:チューブラーフレーム構造シャシー
7:センターロックのワイヤースポークホイール
8:片側シングルジョイントと横置きリーフスプリングによるスイングアクスル式リアサスペンション
9:4速MT
10:ルーツ型スーパーチャージャー
11:45度V型16気筒OHVエンジンは6005㏄で最高出力520㎰、最大トルク88.7kg-mを発生
12:燃料タンク
AUTO UINON
■生産年:1934~1939年
■生産台数:55台(参考値)
■国籍:ドイツ
Specification/AUTO UINON TypeC
■全長×全幅×全高=3920×1690×1020mm
■ホイールベース=2910mm
■車両重量=-
■エンジン種類=水冷V型16気筒OHV+スーパーチャージャー
■総排気量=6005cc
■最高出力=520ps(382kW)/5000rpm
■最大トルク=88.7kg-m(870Nm)/2500rpm
■トランスミッショッン形式=4速MT
■サスペンション形式=前 トレーリングアーム、後 スイングアクスル
■ブレーキ=前 ドラム、後 ドラム
■タイヤサイズ=前 5.50-19、後 7.00-19