ニューモデル

SUVのマイバッハがほんの少し身近に? 「メルセデス・マイバッハGLS」がデビュー

専用開発の4L V8ツインターボに48Vシステムを組み合わせるマイルドハイブリッドを搭載

11月21日、ダイムラーはメルセデス・ベンツのラグジュアリーブランド「メルセデス・マイバッハ」のモデルシリーズに、「GLS 600 4マチック」を新設定したことを発表した。市場への導入は2020年後半からの予定だ。

マイバッハのGLSは、現行ではSクラスに続く2作目となるが、マイバッハのSUVはGLSが初めてではない。2017年2月にGクラスをベースとした「G650ランドレー」が、世界99台限定ながら登場している。

メルセデス-マイバッハG650ランドレー(2017年2月発表)

ベースは車名から分かるとおり「メルセデス・ベンツGLS」だ。ボディサイズは全長5205×全幅2030×全高1838mm。メルセデスGLSと比べて全長はほぼ同じだが、全幅で74mm、全高が15mm拡大されている。3135mmのホイールベースは変わらない。

パワーユニットは、専用開発された558ps/730Nmを発揮する4L V型8気筒ツインターボエンジンに、22ps/250Nmを発する48Vシステム「EQブースト」を組み合わせるマイルドハイブリッド。トランスミッションは9速AT(9Gトロニック)で、4マチックを介して4輪を駆動する。車両重量は2785kgにおよぶものの、0-100km/h加速タイムを4.9秒でこなす加速性能が与えられている。

内外装の仕立ての豪華さは、マイバッハモデルを実感させるもの。エクステリアでは、マイバッハ車に共通する縦基調のフロントグリルを含む専用デザインのフロントマスクやサイドウインドーのクロームトリム、22インチまたは23インチの専用デザインアルミホイール、リヤバンパーのクロームトリムなどが、独自の個性を主張している。

リヤピラーにはマイバッハのエンブレムを装着。また、ボディサイドには快適な乗降性に寄与する電動式の照明付きランニングボードが装備されている。

インテリアは、上質なナッパレザーをはじめとする厳選された素材によってラグジュアリーな雰囲気を高めている。とくに後席はマイバッハならではの仕立てで、シートには独立調整式エアコンやマッサージ機能、リクライニング機構といった快適・機能装備が充実している。また、シャンパンボトル用スペースや折りたたみ式テーブルを内蔵した固定式センターコンソールを備えた2席仕様も用意されている。

マイバッハGLS専用にセッティングされたサスペンションによって、快適性を追求した乗り心地や、後席と荷室を隔てるパーティションによって高めたキャビンの静粛性など、デザインや内外装の仕上げだけでなく、マイバッハモデルならではの世界観がこのGLSでも表現されている。

 

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