いま、スーパースポーツやラグジャリーサルーンに興味があるならば、アプルーブドカー(認定中古車)の購入が断然お勧めだ。その理由を、旗艦店舗の取材とリサーチから明らかにしていこう。
走りに没頭したければマクラーレンが最良の選択
資産形成や投機対象として、あるいはガレージに飾るコレクションとしてスーパースポーツに手を出すのは正解だ。しかし、持ち前の動力性能を存分に引き出さなければ意味がないと考える層に対して、マクラーレンは全方位的にサポートする体制を貫く。長距離移動からサーキット走行まで、とにかく走ることを推奨する。実際、マクラーレンを手に入れたユーザーはスポーツドライビングを筆頭に、いい意味でマクラーレンを使い倒している。ライバルのハイブランドと比べた場合、年間の走行距離はマクラーレンが群を抜いて多いという試算もある。資産価値が脳裏をよぎって存分に走れないスーパースポーツ勢とは異なり、どこか突き抜けた感覚がマクラーレンには宿る。
MP4-12Cに始まったマクラーレンの新生スーパースポーツカーメーカーとしての歩みは、まもなく10年を迎える。アイルトン・セナをひとつの象徴とするF1活動に魅了された人が多い日本では、特に好評を持って迎えられた。昨年末の段階で、日本での販売台数は約1200台にのぼる。2019年は販売台数でかなりの好成績を叩き出し、これは米国ビバリーヒルズにあるディーラーに次ぐ世界2位だという。
販売台数が多ければ中古車が増えるのは自明の理だ。しかも年を追うごとにラインナップが増え、特に昨今はGTの本格的供給も始まった。そうした背景を受けて、世界初のマクラーレン認定中古車専門店がここ日本にオープンした。その名もマクラーレン クオリファイド東京。マクラーレン東京テクニカルセンターを兼ねる600坪もの敷地にあるショールームには、新車と見間違うような認定中古車がズラリと並ぶ。どれもが色とりどり個性豊か。国土は小さくても世界屈指の流通量を持つ日本だからこその光景だと思える。