3列シートと言うと真っ先に思い浮かぶのはミニバンだ。とはいえ、最近注目されているのは多人数が乗れるSUV。走りやデザインを諦めたくない、でも家族や友人とドライブを楽しみたい! そんなユーザーに向けて7人乗りの3モデルを集めて使い勝手や走りを比較してみた。
3列シートSUVにはミニバンにない魅力が
3列シートSUVの人気がじわじわと高まっている。祖父母や友人、子供も含めて5人以上で出かけるとき、2列シートでは窮屈だったり1台に乗り切れなかったりで不便だが、かといってミニバンは選びたくない、という人は少なくない。また、最近は安全性重視でチャイルドシート自体が大きくなり、子供はまだ小さいが後席3人乗車はきつい、という事情もありそうだ。
そこで3列シートの7シーターSUVの出番となるわけだが、多くのSUVは2列シートが標準設計で、それにサードシートを加えて6人もしくは7人乗りとしている。それだけにサードシートの居住性はミニバンには劣ってしまうが、それでもSUVならではのスタイルや走行性能、走破性を手にできるアドバンテージは大きい。また、普段は4人以下での移動が主だが、年に何回かは6.7人乗り込んで出かけたい、というニーズもあるだろう。
今回はそんなニーズを満たしてくれるSUV3車をフィールドに連れ出してみた。それぞれ開発コンセプトが異なり、出身国も違う3車は目指すところも違うが、スペックだけでは語れない魅力の持ち主でもある。その個性と特徴をウォッチしていくとしよう。