昨今のトレンドであるコンパクト~ミドルSUV向けのサマータイヤ「ブルーアース-XTAE61」が登場。同社の最新テクノロジーを駆使した高いハンドリング性能と優れた静粛性がウリだ。
快適性だけではなくハンドリングもなかなか優秀
思いどおりに走れるハンドリング性能と静粛性を備えたクロスオーバーSUV向け低燃費タイヤが「ブルーア-スXTAE61」だ。ヨコハマの低燃費タイヤブランドであるブルーアースを名乗るだけあって、タイヤグレーディングはA/a。転がり抵抗Aの性能を備えながら、ウェットグリップは最高評価のaを獲得している。
トレッドデザインは縦溝主体のリブパターンで、アウト側のショルダーブロックは横溝でブロックを貫通させず高い剛性を備えているのが特徴。これによってレーンチェンジ時のふらつきを抑えながら、高いハンドリング性能を発揮させている。また、イン側ショルダーブロックも、デザインは異なるがショルダーブロックを横溝で貫通させず、ブロックを倒れにくくすることで偏摩耗を抑制する。
中央のリブ(ブロック列)の切れ込みは剛性バランスを整えるものだが、タイヤが接地するときに発生するノイズを抑制するため溝の位置をずらすことでノイズの分散を図っている。
また、タイヤプロファイル(≒断面形状)を凸型にすることで、丸みを持った接地面形状としている。これによって直進安定性を高めるとともに、耐編摩耗性にも効果を発揮する。コンパウンドは、複数のポリマー(≒ゴム)をブレンドし、2種類のシリカを配合したナノブレンドゴムで、ウェットグリップと低転がり抵抗を両立している。
実際に試乗しても、走り出しの軽さは低燃費タイヤならではのもの。スイッと走り出してくれる軽快な印象がある。乗り味は、適度に張りの強さを持っており、操縦性もシャープというか切れ味の良さがあって心地よいもの。重心が高く、重量的にも決して軽くないSUVが機敏に動いてくれるのだ。レーンチェンジでは切れ味よく車線変更できるし、コーナーでもステアリングを切り出すと素早くノーズが向きを変えてくれる。
乗り心地は張りのあるコツコツした感触だが、突き上げの角が丸くなっていてマイルドというよりは滑らかな乗り味。オンロードでの軽快さ、心地よさを楽しみたいクロスオーバーSUVユーザー向けのタイヤだ。
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