リヤスポイラーが巨大化した新型「ゴルフGTI TCR」は今夏登場か?
フォルクスワーゲンが「ゴルフGTI」の強化バージョンとなる「TCR」の開発車両で高速テストを開始した。その舞台は高性能車の聖地、ニュルブルクリンクだ。
WTCR(ワールド・ツーリング・カー・カップ)のロードカーバージョンである「ゴルフGTI TCR」は、2017年に先代の「ゴルフⅦ GTI」をベースとした限定車として登場。日本には600台が導入されている。
ほぼフルヌード状態でニュルに現れた第2世代TCRの開発車両は、ボディがローダウン化。ベース車よりインテーク回りがアグレッシブなフロントバンパー、ロープロファイルなタイヤ、大型のフロントブレーキバッケージ、クロスドリルブレーキディスク、大径チタンデュアルエキゾーストパイプを装備。また、ベースモデル用の上に取り付けられた追加の大型リヤスポイラーが目を引く。
パワートレインは、2L直列4気筒TSIターボエンジンにデュアルクラッチの7速DSGという組み合わせ。駆動方式は歴代のゴルフGTIと同じくFFとなる。しかし、エンジンのアウトプットは当然強化。最高出力は、先代の290hpから300hp以上へと向上する見込みだ。そして驚くべきは、そのデビュー時期。ベースとなるGTI自体が今年3月に発表されたばかりだが、最新情報だとGTI TCRのワールドプレミアは今夏になるという。