広々としたキャビンはゆったりとくつろげる「ラウンジ」のような空間感覚を演出。世界初公開は9月中
フォルクスワーゲンはこのほど、9月末までに世界初披露される予定の新型電動コンパクトSUV「ID.4」のインテリアデザインを公開した。ID.4は、欧州では年末までに最初の車両が出荷される予定で、今後は中国や米国でも生産・販売される見通しだ。
「ID.4」は、2019年のフランクフルト・モーターショーで発表されたゴルフクラスのコンパクトモデル「ID.3」に続く、フォルクスワーゲンの新世代ピュアEV「ID.」シリーズ第2弾として開発されたコンパクトSUV。このたびの発表は、今年8月のエクステリアに続き、インテリアを公開するティザーとなる。
ID.3と同様に新世代EV用の「MEB(モジュラー・エレクトリックドライブ・ツールキット)」プラットフォームを採用したID.4は、電動コンパクトSUVのカテゴリーに新しい空間感覚をもたらすものだと同社は説明する。
大きな開口部や高めの着座位置により、乗降性や見晴らしの良さを実現。後席スペースも同クラスのSUVと同等の広さが確保されている。荷室容量は、後席シートバックを立たせた状態でも543Lを確保する。
インテリアのデザインは、室内の広々感を強調したものでエクステリアと同様に流動性や軽量性を兼ね備えている。ダッシュパネルは、センターコンソールを独立した設計とすることで、宙に浮いているように見えるデザインが特徴。直感的な操作が可能な各部の設計も、使いやすさが重視されたものだという。
ドイツで市場導入時に設定されるふたつの限定モデル「ID.4 1st」と「ID.4 1st Max」では、プラチナグレーとフローレンスブラウンと呼ぶ落ち着いたカラーリングを採用。ステアリングホイールやステアリングコラム、ドアのディスプレイおよびコントロールパネルのハウジングには、トレンディなピアノブラックまたはピュアなエレクトリックホワイトとなり、ID.4のデザインの特徴を際立たせる。
フロントシートはスポーティで快適な仕立て。「ID.4 1st Max」では、フロントシートにマッサージ機能付きの空気圧式ランバーサポートを組み込み、心地よいシート地と合わせて、くつろげるラウンジのテイストを強調する。また、先に触れたふたつの限定モデルでは、動物(の革)を使用せず、リサイクルペットボトルを約20%含有したマイクロファイバー素材を用いたシートカバーが付属するという。