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7代目! 新型「フェアレディZ」を北海道のテストコースで走らせてきた!【Tipo】

最新号! 『Tipo』386号の特集は「I love Japanese cars」。日本は世界屈指のスポーツカー王国! 軽自動車からスーパースポーツまで、各ジャンルにスポーツカーがラインナップされているが、Tipoではそんな世界に誇るジャパニーズ・スポーツカーを大特集。ここでは「日産 フェアレディZ」特集をチラ見してみよう。

累計180万5,000台! 既に予約停止の大人気車の魅力に迫る!

初代Zが登場してから今年で53年。今回のモデルで7代目となる。これまでに180万5,000台(2021年3月時点)を世界に売ってきたこのクルマだが、おそらく純粋な内燃機関としてのZはこれで最後だろう。

その締めくくりに相応しいエンジンを搭載したこと、これが新生Zの見どころのひとつ。スカイライン400Rに搭載されていたVR30DDTTエンジンを譲り受けたのだ。馬力こそ引き上げられていないが、ターボラグを減らしてくれるリサーキュレーションバルブを新たに開発。さらに冷却系も刷新し、モーターパワーを増したクーリングファン、厚みを増したラジエター、空冷エンジンオイルクーラー、空冷トランスミッションオイルクーラーを搭載。

スタイル重視のクルマかと思いきや、実はかなりの改良が施されていることが窺える内容である。ちなみに、否定的な意見が見られるフロントの真四角の開口部はまさに冷却を考えた末の結論らしい。

【写真17枚】スタイル重視のクルマかと思いきや、実はかなりの改良が施されている! 

車体系は基本的に先代のキャリーオーバーとなるが、改良は随所に見ることができる。まず、フロントサイドメンバーがキャビンに接する部分にレインフォースを追加。クロスメンバーにもさらにメンバーを追加している。一方のリア側はバックドアを支える骨格を強化。バックドアが上下することで発生するドラミングを排除したほか、乗り心地や走りにも寄与したという。

さらに足まわりはフロントをハイキャスタージオメトリーとしたほか、ダンバーもツインチューブからモノチューブへと変更。パワーステアリングは油圧からラックアシストの電動へ変更。ATは6速から9速へ。MTモデルは6速のままだが、スムーズに入るように改良。バージョンS以上のグレードではかつてはビスカスLSDだったものを1.25WAYの機械式LSDとした。

そんな新型Zを北海道のテストコースで走らせてきた。まずはオープンデフとなる標準車の9ATモデルである。ようやくチルトだけでなくテレスコピックも搭載されたコクピットは自然なポジションで扱いやすいことを確認。その後、ローンチコントロールを作動させて走り出せば、なかなか爽快な蹴り出しでスタートする。その後はステップ比を細かく刻んだギアによってリズミカルに加速していく。

高速周回路でスピードリミッターまで速度を高めれば、かつてのようなナーバスさはなく、ビシッと真っ直ぐ走ることに感心した。荒れた路面に足をすくわれるようにワンダリングしていた感覚が治まっていたのだ――。

続きは、最新号の『Tipo 386号』で!
『Tipo (ティーポ)  386号』 2022年10月号

定価:880円
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Text : 橋本洋平 Photo & Special Thanks : 日産自動車 TEL_0120-315-232
CARSMEET web編集部

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