モデルカーズ

インパクト高いボディカラーで華やかに作る!レベル製プラモ「1970年型ダッジ・チャージャーR/T」【モデルカーズ】

3年目にして外観を派手にリフレッシュ

ダッジのインターミディエイトであるコロネットのシャシーを流用し、流麗な2ドア・ボディを載せたのがチャージャーだ。初代は1966年シーズン中盤に登場したもので、ボディ腰下前半はコロネットと共用しつつ、格納式ヘッドライトのフロントグリルとファストバック・スタイルのルーフが最大の特徴だった。

【画像29枚】パンサー・ピンクで美麗に仕上げられたチャージャーとその細部を見る!

元々マスタングのヒットに触発されて送り出されたチャージャーだが、基本部分は地味なデザインであるボディに販売不調の原因を見たためか、1968年型からの二代目は専用のスタイリッシュなボディを採用、販売台数は前年の6倍以上に跳ね上がったという。この二代目チャージャーは、『ブリット』など多くの映画で活躍したためか、日本での人気・知名度も高い。

ラインナップには、通常モデルのほかにR/Tと呼ばれるハイパフォーマンスモデルがあり、1969年型では豪華版のSEが加わった。これはインテリアにレザーを使用しているのが特徴だ。また、NASCARレギュレーションを満たすためチャージャー500というモデルも生産されている。これは、フラッシュサーフェス化されたリアウィンドウと固定ライトで識別される。

1970年型では、ベーシックなチャージャー、中間モデルの500、上級モデルのR/Tというグレード構成に変わり、500とR/Tにそれぞれ豪華版のSEが設定された。このチャージャー500は前年の同名モデルとは違い、ただの中間グレードである。外観では、グリルを囲う新タイプのフロントバンパーを採用し全長が1インチ(25.4mm)伸びたほか、R/Tのドアに後ろ向きのスクープカバー(ダミー)が取り付けられたのが特徴だ。

この年用意されていたエンジンには、まずベースモデル用の直6があり、これは145hpの225-cid(3.7L)。標準のV8は318-cid(5.2L、230hp)、オプションとして383-cid(6.3L、290hp)があり、R/T用の383は4バレル・キャブを装備して335hpとなる。R/Tの標準ユニットは440-cid(7.2L、375hp)、いわゆる440マグナムで、オプションで390hpの“シックス・パック”(3連キャブ)仕様も存在したほか、ヘミヘッドの426-cid(7L、425hp)も設定されていた。

ボディとシャシーの合体方法に少し手を加える
初期のダッジ・チャージャーは初代、二代目ともにレベルから1/25スケールでプラモデル化されており、いずれも評価は高い。レベルの二代目チャージャーは1968、1969年型がキット化されていたが、2016年に1970年型が加わった。これは映画『ワイルドスピード』の登場車両をモデル化したもの(「DOMINIC’S 1970 DODGE CHARGER」85-4319)であったが、翌2017年にストック仕様も発売された(85-4381)。この1970年型は全てのパーツが一新されており、エンジンやシャシーなど1968/1969年型と共通でよいパーツも、わざわざ新規に金型が起こされている。

肝心のボディプロポーションに問題はなく、サイドのキャラクターラインが以前よりハッキリとモールドされた。このおかげで、塗装によってダルな感じになってしまうのを回避出来そうだ。ただし、ボディ前後のパーティングラインがフェンダー上部の角ではなく、ややサイドに落ちているため、段差やヒケが一部に出ている。成型色が白く分かりにくいので、グレーのサーフェイサーを塗って、確認しながらスムースな面になるよう修正するとよい。ルーフ上面にも内装キルティングのモールドの影響による凹凸があるので、併せて修正しておこう。

ボディとシャシーの組み合わせは恒例と言ってもよい曖昧さだ。しかも前後のバランスパネルが別パーツで、別々に塗装した後にボディにシャシーを組み込んで、その後に取り付けるという構成。モデラーの心情としてはやはり、ボディを一体にコンプリートしてからシャシーに載せたいところだ。作例では、前後のバランスパネルはあらかじめボディに接着、シャシー前部のフレームを切断し、後からシャシーを取り付けられるようにした。

具体的な工程としては、組み上がったボディとインテリアを接着してから、エンジン・足周りを組んだシャシーにボディを合体させるわけだが、ここにもコツが要る。ラジエターとラジエターウォールは接着しないで、シャシーと一緒にボディに組み込んでから各部を接着するのである。切断したシャシー前部のフレームは後から取り付けるつもりだったが、結果としては取り付けられなかった。もっとも、フロントのバランスパネルで隠れてしまうため、さほど気にならない。

ボディカラーは、1970年型を作るならやはりこの色だろうか? “Panther Pink”(コードM3)、クライスラーが1960年代後期から1970年代初頭に用いたハイインパクトカラーのひとつ。プリマスの場合は“Moulin Rouge”と呼ばれる。純正色としては1970年型のみに使用、1970年スプリングカラーとしてGreene Go(J6)と共に後から追加された。そのため、ペイントメーカーのカラーチャートでは1970年にはなく、1971年版に記載されていることがある。今回はこの色で作例を仕上げてみたが、調色などの詳細は写真のキャプションをご参照のほど。

作例制作=畔蒜幸雄/フォト=服部佳洋 modelcars vol.260より再構成のうえ転載

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