ホイールベースを延長、オーバーハングを切り詰め現行型より広い居住空間を実現
トヨタは現在、世界的にヒットしている人気クロスオーバーSUV「C-HR』次期型を開発しているが、その量産型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。
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初代となる現行型C-HRは、2016年に次世代の世界戦略車として登場、世界100カ国で人気モデルへと成長している。2019年には大幅改良がなされており、いよいよ第2世代へバトンタッチされるが、次期型は国内販売されず海外専売モデルとなる。
同ブランドでは、2022年12月に次期C-HRを示唆する「C-HRプロローグ」を公開、話題となった。果たして量産型ではどんな進化を見せるのか、南フランスにあるトヨタの欧州デザイン開発センターによって開発されている、次期型の最終デザインが見えてきた。
捉えたプロトタイプは、コンセプトと比較して若干トーンダウンされているものの、その大胆なコンセプトルックが多数見られる。ボディはホイールベースが延長され、オーバーハングを切り詰めることで現行型より広い居住空間を実現しているようだ。
フロントエンドでは、ハンマーヘッドスタイルのLEDヘッドライトデザインを新設計、わずかに拡大されているほか、大型グリルにはハニカムメッシュパターンが採用され、フォグランプと統合されている。
コンセプトモデル側面では、リアドアハンドルがテールライトの外側の角に配置されていたが、このプロトタイプはフラッシュドアハンドルのように見える、より伝統的なレイアウトになっていることがわかる。また後部では、スプリットタイプのスポイラー、ディフューザーが量産型デザインとなっているほか、突き出た全幅LEDテールライトは、ルーフに向かって伸びている可能性がありそうだ。
キャビン内には、デジタルインストルメントクラスターとは別に、インフォテイメントタッチディスプレイが中央に搭載されているほか、ステアリングホイール、ギアシフターなどすべて新設計されている。
パワートレインの詳細は明らかになっていないが、次期型はハイブリッドとC-HR初のPHEVが搭載されることが発表されている。しかし、このプロトタイプは、左後部フェンダーにポートが1つだけ見えるため、 PHEVであるかどうかは不明。また自己充電ハイブリッド技術を搭載することも予想されている。
C-HR次期型のワールドプレミアは、最速で2023年末、あるいは2024年初頭と予想されるが、いつか日本市場復帰を期待したいところだ。