マセラティ新型「クアトロポルテ」が日本デビュー

マセラティ ジャパンは、フェイスリフトを受けた新型「クアトロポルテ」を1月16日より発売した。モデルラインナップは以下の通り。

クアトロポルテ：1206万円

クアトロポルテS：1406万円

クアトロポルテSQ4：1509万円

クアトロポルテGTS：1946万円

ラグジュアリーか、スポーツか

新型では新しいトリム戦略のもと、2種類の独創的なオプションが導入された。ラグジュアリー性を高める「グランルッソ」と、スポーツ性をさらに強調する「グランスポーツ」だ。いずれのトリムもベースモデルに128万円のエクストラを支払うことで選択でき、エントリーグレードのクアトロポルテはグランルッソのみが設定される。なお、トップグレードのGTSに関しては、購入時にどちらかのトリムを無償で選ぶことになる。

「グランルッソ」トリムは、すべての乗員が享受できる快適性が重視され、マセラティ伝統のクラフトマンシップと専用の素材と特別な仕様により、ラグジュアリー性を向上させている。外観ではフロントマスクの下部セクションが専用となるほか、クロームインサートバンパーが特徴的。ホイールは20インチサイズの「マーキュリオ」を装着する。ブレーキキャリパーはブラックカラーだ。内装は高級ファンションブランドとのコラボレーションから生まれた「エルメネジルド・ゼニア・コレクション」のインテリアとなる。

「グランスポーツ」トリムは、アグレッシブな走りのイメージを際立たせているのが特徴だ。フロントバンパーが専用デザインとなるほか、リアバンパーにはエアロダイナミック・フィンが備わる。ホイールは20インチサイズの「ウラーノ」を装着。レッドペイントのブレーキキャリパーも「グランスポーツ」のアイコンとなる。最新のスポーツシートが装着されるインテリアでは、カーボンファイバー製とフルレザー製の2タイプが用意されるステアリングホイールが特徴的。ピアノブラックのウッドトリムやスポーツペダルも、スポーティな雰囲気を盛り上げている。

新型クアトロポルテの外観は、コンセプトカー「アルフィエーリ」にインスパイアされた新形状のフロントグリルが目新しい。さらに前後のバンパーも新意匠となった。フロントグリルの内部には、エアベントとエンジン用ラジエーターの間に電動調整式のエアシャッターを設けることで、エンジン温度の最適な制御、車両の空気抵抗の低減、そしてエアロダイナミクスを10%改善したという。

インテリアでは、8.4インチのタッチコントロール式高解像度ディスプレイを組み合わせる新しいインフォテインメントシステムの搭載が目を引く。Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しているほか、オーディオのボリュームや基本機能を操作できるダイヤル式のロータリーコントロールが備わり、高い操作性とデザイン性が光っている。

さらにストップ&ゴー機能を備えたアダプティブ・クルーズ・コントロールや、車両が意図せずに車線を越えた場合にドライバーに警告するレーン・デパーチャー・ウォーニングなど、先進安全機能パッケージが標準装備される。