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レース初勝利から100年。マセラティのビスポークが生んだ「GT2ストラダーレ」MC12オマージュ

マセラティ、究極のワンオフモデル「GT2ストラダーレ トリビュート・トゥ・MC12」を発表

マセラティは、同社のカスタマイズ部門である「フォーリセリエ」の最新作として、ワンオフモデル「GT2ストラダーレ トリビュート・トゥ・MC12」をイタリアのモデナで発表した。台湾の著名なコレクターからのオーダーによって製作されたこのモデルは、近代マセラティを代表する名車「MC12」へのオマージュである。モータースポーツで培われた技術とイタリアの職人技が融合した、唯一無二のロードモデルが誕生した。

【画像15枚】伝説の「MC12」カラーが現代に蘇る。マット・デジタル・ミントとカーボンの造形美が際立つ「GT2ストラダーレ」の全貌を見る

栄光のレーシングカーを彷彿とさせる専用エクステリア

この特別なGT2ストラダーレの最大の特徴は、伝説的なレーシングカーである「MC12 GT1」から着想を得たエクステリアにある。スパ・フランコルシャン24時間レースで数々の栄光を手にしたビタフォン・レーシング・チームのマシンをオマージュし、マット・デジタル・ミントとネロ・エッセンツァのボディカラーに、鮮やかなイエローのアクセントを組み合わせた専用カラーリングを採用している。

ディテールへのこだわりも徹底しており、フロントやピラー、リアのトライデントエンブレムは光沢のあるイエローで仕上げられた。さらに、大型のカーボン製リアウィングにも同色のマセラティロゴが配されている。GT2ストラダーレとしては初となるグロス仕上げのカーボン製エアロパーツや、イエローキャリパーを備えたカーボンセラミックブレーキ、アルマイトブラックのセンターロックホイールが、凄みのある外観を完成させている。

スポーティな機能美と特別感が同居するインテリア

エクステリアのレーシーな雰囲気は、キャビン内にもそのまま引き継がれている。室内にはブラックのアルカンターラ生地を採用したレーシングシートが装備され、ヘッドレストにはイエローでトライデントの刺繍が施された。これに同色の4点式シートベルトを組み合わせることで、サーキットの空気感を演出している。

ステアリングホイールやダッシュボード、ドアパネルなどに施されたイエローのコントラストステッチは、外装デザインとの見事な一体感を生み出している。さらに、カーボンファイバー製のインテリアパーツがスポーティな空間を強調する中、オーナーの特別な要望によって配置された「Tribute to MC12」の専用バッジが、この車両が世界に一台だけの特別なプロジェクトであることを静かに物語っている。

レーシングカーの哲学を公道へ持ち込んだ圧倒的なパフォーマンス

ベースとなったGT2ストラダーレは、サーキット専用モデルで培われたノウハウと、公道での実用性を両立させたスーパースポーツカーである。レーシングカーのエンジニアリング哲学をそのまま公道へと持ち込んでおり、マセラティ史上最もパフォーマンスに特化したロードカーとして位置づけられている。

心臓部には、最高出力640psを誇るマセラティ独自のネットゥーノV6エンジンを搭載する。徹底的な軽量化と、サーキット走行を前提に開発された空力性能の恩恵により、停止状態から100km/hまでの加速はわずか2.8秒、最高速度は320km/h以上という驚異的なスペックを実現した。マセラティならではのエレガンスを保ちながらも、圧倒的な走行性能を備えている。

究極のビスポーク「フォーリセリエ」と100周年の節目

今回の特別なモデルは、マセラティのカスタマイズ部門である「フォーリセリエ」によって生み出された。このプログラムは、顧客とクリエイティブチームが綿密な対話を重ねることで、ボディワークから内装、装備に至るまであらゆる要素をパーソナライズし、顧客の情熱やビジョンを完全に反映した自分だけの一台を創り上げるシステムである。

なお、この車両の発表イベントは、マセラティがレースで初勝利を挙げてから100周年を迎えることを祝う「イヤー・オブ・ザ・トライデント」のプログラムの一環として開催された。1926年に伝説の「ティーポ26」でクラス優勝を果たして以来、脈々と受け継がれてきたマセラティのモータースポーツへの情熱と誇りが、このワンオフモデルには色濃く反映されている。

【ル・ボラン編集部より】

MC12の栄光を、最新のV6ターボ「ネットゥーノ」を積むGT2ストラダーレで表現した点にマセラティの矜持が見える。かつてのMC12が自然吸気V12の暴力的なまでの情熱でGT1を制したのに対し、現代のGT2はF1由来の燃焼技術と緻密な空力という知性でサーキットを駆け抜ける。荒々しい歴史的情熱と冷徹な最新エンジニアリングという相反する要素が、ビスポークという形で高次元に結実している。ティーポ26から100年、彼らのレーシングスピリットは姿を変えど、その純度は少しも濁っていない。

【画像15枚】伝説の「MC12」カラーが現代に蘇る。マット・デジタル・ミントとカーボンの造形美が際立つ「GT2ストラダーレ」の全貌を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
Photo: Maserati
LE VOLANT web編集部

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