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細部を詰めていよいよ完成へ!アオシマ製プラモ「マシンRS-3」から初期「マシンRS」への戻し改造・第6回

当時のクルマ好きが熱中したドレスアップの詳細

アオシマ1/24『西部警察』シリーズのマシンRS-3を改造して、近年はとんと再販のないマシンRSを作ってみようという連載、第6回目である。

【画像30枚】細部の塗り分けや配線の追加など、こだわりの工作を見る!

今回は、ボディの磨き出しや細部の塗装、組み付けということで、言ってみれば最終段階だ。それらの工程の詳細については、各画像とそこに付したキャプションをご参照いただきたい。細部と言えば、この連載では実車マシンRSの細部についてはあまり触れていなかったので、ここであらためて述べてみることにしよう。

まず、ベースとなったのはターボ登場前のハードトップRS、元色はガンメタの車両をレッドに塗装しているのはこれまでも説明した通りである。ホイールは共豊コーポレーション(当時は共豊産業)のAME、タイヤはピレリP7を装着。のちのマシンRS1~3に比べるとまだ控えめなエアロパーツは、一部は当時の純正オプションを使用したもので、リアスポイラーとリアウィンドウバイザー、マッドフラップなどがそれにあたる。

一方、フロントスポイラーは警光灯が組み込まれていることもあり、専用にデザインされたものと思われるが、既存のものをアレンジしたのか、詳細は不明。リア下部にもアンダースポイラー(スリットスポイラーと呼ぶようだ)が装着されている。ボディ下半分はブラックで塗装されているが、バンパーやプロテクタモールはつや消しブラックであり、当時の純正ツートン(レッド/ブラックは未設定だったが)と同じ扱いだ。

日本においてドアミラーが認可されたのは1983年のことだが、マシンRSは1982年の登場時点ですでにドアミラーを装着しており、このパーツはPIAA製。ボンネットにはエアスクープが設けられているが、開閉式であり、閉じた状態ではそれと気づきにくい。劇中では作動させたシーンはなかったと思われるが、このスクープは電動で開閉する。エンジンルーム内にはサイレンが装着されており、またエンジン自体もプラグコードがイエローのものに交換されていた。

車内にも注目ポイントがたくさん
インテリアでは、まずドライバーシートがケーニッヒのセミバケットに、ステアリングホイールがナルディに交換されている。セミバケットであるのは、後ろに乗り込めるようにするためであろう。シートにはブリタックスの4点式ベルトが装着され、また車室後半にはロールバーが備え付けられていた。後席は取り払われ、コンピューターを操作する人員用のシートが横向きに据え付けられている。こちらはフルバケットで、銘柄はコルビュー、シートベルトはやはりブリタックス。

ベースとなったRSではパワーウィンドウの設定はなかったが、マシンRSではウィンドウは電動式に改造されており、ドア内張りに付く四角い箱はその後付けスイッチである。また、助手席側ドア内側には、救命用の小型の斧と救急ボックスが備わっていた。助手席シートは撤去され、代わりに鎮座しているのはコンピューターボックス/特殊機器の操作パネル。さらに、助手席ウィンドウからアームで車体外側に首を出すサーチライトとビデオカメラ(東芝製)も設置されていた。

このボックスにはこのほか、八重洲無線の特殊無線機や、自動車電話(と見せかけたインターホンらしい)も取り付けられていた。ダッシュボードの空調パネル下は、RSではがらんどうとなる(他のグレードならラジオ等のスペース)がここにも各種スイッチが入り、その下には何やら追加メーターの計器盤がはめ込まれている。後席用のコンピューターは東芝のパソコン(PASOPIA/パソピア)で、その後ろに置かれているのはプリンターだ。シートバックがあった部分のパネルには、フロッピーディスクユニットなどが組み込まれている。

これら特殊装備の機能については、大半はあくまで設定上のものでしかないので、今回は特に触れないこととしよう。こうした装備を含む細部パーツを組み付け、全体を組み立て、完成となるが、その姿は最終回となる次回に公開することとしたい。乞うご期待!

作例制作・写真=Ken-1 キット協力:青島文化教材社 Ⓒ石原プロモーション

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