ドアを開閉可能とし各部をディテールアップ
アオシマ1/24『西部警察』シリーズのマシンRS-3を改造して、近年はとんと再販のないマシンRSを作ってみようという連載、今回はいよいよ完成、最終回である。
タイトルに掲げた画像でお分かりの通り、マシンRSは無事完成した。その見事な仕上がりは画像を見ていただくとして、ここでは制作の大まかなところを振り返ってみよう。まず、制作に使用したのはアオシマ1/24 マシンRS-3。このマシンRS-3は、実車同様にそれまでのマシンRSのキットを改修して製品化されたものなので、細部をマシンRS状態に戻すとともに、ディテールアップを施してみようというのがこの作例の趣旨である。
マシンRS-3として追加されたエアロパーツや回転灯などは、そのまま省略すればよい。ただしそれだけではマシンRSにはならないので、フロントエアダムの形状などを修正するとともに、バンパーの張り出し幅やボディ各部のエッジの立ち具合い、フロントウィンドウ形状など、気になるところに手を加えている。フロントエアダムは、実車では段階的に形状が変更されていったようだが、作例は登場初期の様子となるよう、大幅に加工を行った。
また、実車のマシンRS/マシンRS-3は、ベースとした車両がガンメタであり、ドアの断面などにその色が残っているのが特徴なので、それを再現するべく、作例は左右ドアを開閉可能とした。これによって室内の特殊機器などもよく見えるようになるので、それらには配線の追加やモールドの強調などの加工を行っている。フロントシートの柄の表現はモデラ―が一様に悩まされるところと思われる(キットにデカールの類がセットされたことは今までなかった)が、作例では細かなマスキング塗装によりこの横縞柄を表現した。
ドアミラーは、キットのパーツでは取り付け角度が斜めになりすぎるため、形状を修正してほぼ水平の状態に。実車のミラーはマシンRSとしての活躍において、その後半ではカラードミラーとなっていた(最後にブラックに戻される)が、作例はブラックで塗装して初期の再現とした。ボディ左側に入る「4VALVE DOHC RS」のロゴは、回によっては「4VALVE」が剥がれて「DOHC RS」のみとなっていることがあったので、作例はこの状態としている。余談ながら、フロントバンパーの同ロゴも、回によっては完全に失われていたりもするようだ。
簡単ながら、改修作業の説明としては以上のようになる。あとは完成した作品をじっくりご覧いただきたい。