スズキ

【国内試乗】実用性と走りの愉しさをギュッと凝縮「スズキ・フロンクス」

スズキが新しい乗用車クラスのクーペSUV「フロンクス」を今秋より投入する。生産をインドで行なう“輸入車”となるフロンクスだが、その価格以上に魅力的なパッケージングに注目したいモデルだ。

機能と走りが凝縮された驚きのパッケージング

流行りのクーペスタイルデザインが印象的な「フロンクス」は、スズキのインド法人であるマルチ・スズキ・インディアで生産される。

全長3995mmというコンパクトなサイズながらバックドアに向けて大きく傾斜したクーペスタイルのSUVで、スポーティかつ伸びやかな印象だ。テールランプは流行りの横一文字タイプ。

かつて日本にも導入されていたコンパクトハッチバック「バレーノ」とプラットフォームを共用しており、ボディサイズは全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mmと非常にコンパクトにまとまっている。

ブラック×ボルドーのインテリア。インストルメントパネルの中央には金属フレームを表現した加飾パネルが力強く入る。

搭載されるエンジンは最高99ps/134Nmを発揮するK15C型1.5L直4エンジンで、ここにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる。基本はFFモデルだが、今回の日本市場導入に合わせて新たに4WDモデルも追加された。

フロントシートにはシートヒーターが標準装備される。

早速乗り込んでみると装備の充実ぶりに驚いた。9インチのセンターディスプレイはメモリーナビ機能に加え、スマートフォンとの連携も可能でApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応。

フロント両席ともにシートヒーターを装備。ステアリングに目を移せば、パドルシフトやACC関係のスイッチ類が見え、さらに4WDモデルでは、ヒルディセントコントロールやグリップコントロールまで付くという。

4WD車専用モードとしてヒルディセントコントロール、グリップコントロール、スノーモードのボタンが備わる。

ここまでの機能を273万9000円にまとめているのだから驚異的なコスパだ。

9インチのメインディスプレイはスマートフォンとの連携に対応。

走り始めてさらに驚く。足回りはダンピングが効いており、腰砕け感のないヨーロピアンな乗り味。短い全長ながら、ワイドなスタンスのお陰でコーナリングの踏ん張り感も悪くない。

ラゲッジルーム容量は通常時で210Lを確保、底板は二重底になっており最大290Lまでのアレンジが可能だ。

聞けば開発者も欧州車のようなスポーティな走りを実現したかったそうで、しっかりその思想が反映されている。駆動方式別ではFFの軽快感も捨てがたかったが、4WDの方が前後重量バランスが良く、乗り味に高級感があった。

タイヤサイズは前後195/60R16。

しかし、このパッケージングで、この価格帯なのでどちらを選んでも最終的な後悔は少なそうである。

【Specification】スズキ・フロンクス(4WD)
■車両本体価格(税込)=2,739,000円
■全長×全幅×全高=3995×1765×1550mm
■ホイールベース=2520mm
■トレッド=前:1520、後:1535mm
■車両重量=1130kg
■エンジン型式/種類=K15C /直4DHOHC16V
■内径×行程=74.0×84.9mm
■総排気量=1460cc
■最高出力=99ps(73kW)/6000rpm
■最大トルク=134Nm(13.7kg-m)/4400rpm
■モーター形式/種類=WA06A/直流同期電動機
■モーター最高出力=3.1ps(2.3kW)/800-1500rpm
■モーター最大トルク=60Nm(6.1kg-m)/100rpm
■燃料タンク容量=37L(レギュラー)
■燃費(WLTC)=17.8km/L
■トランスミッション形式=6速AT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:トーションビーム/コイル
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ=前後:195/60R16

問い合わせ先=スズキ TEL0120-402-253

フォト=篠原晃一 ル・ボラン2025年1月号より転載

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