
ますます魅力を増したA5シリーズ
アウディジャパンは、アウディ「A5/A5アバント」シリーズに、TDI直噴ターボディーゼル・モデルを追加した。希望小売価格(税込)はA5 TDIクワトロが7,160,000円、同アバントTDIクワトロが7,410,000円。また、TDIモデルの導入記念として限定モデル「edition one(エディションワン)」も設定、発売した。こちらは8,560,000円(A5)/8,810,000円(A5アバント)。
アウディA5/同アバントは、30年を超えてベストセラーであったA4のあとを引き継いだ新しいモデルで、同社では、電動化戦略に沿うモデルレンジ再構築において重要なモデルとして位置付けている。今回加わったTDI直噴ターボディーゼル・モデルに搭載される2.0Lエンジンは、最高出力150kW(204ps)、最大トルク400Nmを1,750~3,250rpmで発揮する。
新開発のハイブリッドシステムであるMHEV plus テクノロジーの採用により加速性能が大幅に向上したとされ、燃費はA5 TDIで17.7km/L、A5アバントTDIで17.4km/Lを達成(WLTCモード)。
EA288 evo世代となるこの2.0L TDIエンジンは、先代モデルから燃焼を最適化したエンジンをシリンダー内圧センサーとともに継承。排出ガス処理のためにツインドージングを採用し、スムーズな回転を目的として2本のバランスシャフトを備えている。A5/A5アバントへの搭載は、AWDクラッチ付きquattro(クワトロ)四輪駆動と、7速Sトロニック・トランスミッションとの組み合わせとなる。
新開発のハイブリッドシステム MHEV plus テクノロジー
新開発された48V MHEV plusシステムは、一部の限定的な条件においては完全な電動走行も可能であり、2.0L TDI 直噴ターボディーゼルの出力150kW仕様と、スポーツグレードのS5に搭載。内燃エンジンの効率を向上させ、走行性能をサポートするとされる。
この新システムは、従来のMHEVシステムと比較してCO2排出量と燃料消費に大幅なメリットをもたらすとという。システムを構成する PTG(パワートレインジェネレーター)は、トランスミッションのアウトプットシャフトに接続され、内燃エンジンの出力に最大18kW(24 PS)の電力を追加し、減速時には最大25kWのエネルギーを回生。その結果、特定の条件下では完全な電動走行が可能となり、燃料消費の削減に寄与するという。
さらに、電動エアコンプレッサー作動時には、車両が信号待ちで停止し内燃エンジンがオフになっているときでも、空調システムを作動することができるとのこと。また、MHEV plus システム搭載モデルは、ブレーキペダルとブレーキの油圧システムが完全に切り離されたiBRS(統合型ブレーキ制御システム)を採用。初期の減速は摩擦ブレーキを使わずに回生ブレーキでのみ行われる。さらにブレーキペダルを踏み込んでいくと摩擦ブレーキが作動するが、その感触は変わらないとアウディでは説明している。
合計260台のTDIモデル導入記念限定モデルも発売
A5 TDIの日本導入を記念する限定モデル、アウディA5/A5アバントTDI edition one(エディションワン)も同時発売されている。これは、ダークAudi rings &ブラックスタイリングパッケージ、ライティングパッケージ、テクノロジーパッケージプロを装備するSラインをベースに、限定モデルであるエディションワンのために用意された各種アイテムをプラスしたものである。
エクステアリアで特徴となるのは、マグネシウムグレーがアクセントとなるフロントエアインレットや、ディフューザートリム、3色の色分けが施された20インチ・ブラックメタリック&マットネオジムゴールド・ポリッシュトのアウディスポーツ製マルチスポークSデザインアルミホイールなど。
ボディカラーはマグネットグレー、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、アスカリブルーメタリック(13万円高)の4色。インテリアカラーはパステルシルバーを特別採用し、人気のパッケージを標準装備しているという。