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なぜレース不参戦で“最強”なのか? アウトバーンを支配するコンチネンタルの「凄み」【木下隆之コラム】《LE VOLANT LAB》

コンチネンタルタイヤ
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コンチネンタルタイヤ
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ニュルブルクリンク
ニュルブルクリンク
ニュルブルクリンク
ニュルブルクリンク

欧州では圧倒的なシェアを誇るコンチネンタルタイヤ

「レースに参戦していないタイヤは信用できない」。それが僕の持論だった。

サーキットレースは、一般に「走る実験室」と呼ばれている。レースを通じてグリップを高め、耐久性に磨きをかけ、あるいは操縦性を整えていく。それらはすべて、タイヤにとって欠かすことのできない要件であり、その成果が市販タイヤの開発へと注がれていく。とりわけ、世界一過激なコースとして名高いニュルブルクリンクは、タイヤ開発において理想的な舞台である。

【画像13枚】モータースポーツに積極的に参戦していないコンチネンタルタイヤがなぜ支持されるのか?

路面はアスファルトだけではなく、サーキット専用の舗装もあれば石畳もある。コースサイドの縁石は、まるで尖った岩石のように、容赦なくタイヤを傷めつける。世界中のタイヤメーカーがニュルブルクリンクに集い、競うように開発を進めているのは、レース参戦こそがタイヤ開発の歩みと精度を、最も正直に測ってくれるからだ。

コンチネンタルタイヤ

さらにいえば、ニュルブルクリンクには「一日に四季がある」とも囁かれている。乾いた路面が、突然の降雨で一変してウェットになる。春うららかな一日だと思っていたら、いきなり雪に見舞われることすらある。世界中にタイヤを供給するメーカーにとって、あらゆる環境を短時間で体験できるこの地は、まさに理想的なテストフィールドなのである。

そう考えると、ドイツ唯一のタイヤメーカーである「コンチネンタル」の立ち位置は、どこか不思議に映る。ここからが、今回の話の骨子だ。コンチネンタルは世界第4位のタイヤメーカーであり、欧州では3台に1台がコンチネンタルを履いていると言われるほど、圧倒的なシェアを誇っている。にもかかわらず、目立ったレース活動は見当たらない。

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木下隆之

AUTHOR

1982年に全日本学生自動車王者に輝いた。出版社で編集部所属、独立してレーシングドライバーとして活動を開始してから40年となる。日産、ホンダ、三菱、トヨタとレーシングドライバー契約。レーシングカーはもちろんのこと、スカイラインGT-R、ホンダ・レジェンド、三菱ランサーエボリューション、レクサスLFAなどの開発に従事。国内外のトップカテゴリーで数多くのチャンピオンを獲得。スーパー耐久シリーズでは最多勝記録を更新中。ニュルブルクリンク日本人最多出場、日本人最高位記録保持。GTアジア選手権2連覇等、海外に活動の場を広げて活躍中。2023年からはトーヨータイヤと「プロクセスアンバサター」契約し、Team TOYOTIRESのドライバーとしてニュルブルクリンクに参戦を開始している。一方で、執筆活動も旺盛で、11本のコラムを連載中。「豊田章男の人間力」「ジェイズや奴ら」等を上梓。トヨタガズーレーシングアドバイザー、レクサスブランドアドバイザー、BMWスタディ・スポーティングディレクターを経験。数々の企業案件に参画してきた。サントメ・プリンシペ民主共和国・補佐官/トウキョウファーム経営戦略アドバイザー/日本カーオブザイヤー選考委員/日本ボートオブザイヤー選考委員/日本自動車ジャーナリスト協会会員/株式会社木下隆之事務所・代表

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