ブガッティが掟破りの超高性能ロードバイクを発表! ファクター・バイクスとの協業モデル「ブガッティ・ファクター・ワン」
仏の高級ハイパーカーブランドであるブガッティは、2026年3月18日、高性能自転車メーカーのファクター・バイクスと共同開発した「ブガッティ・ファクター・ワン」を発表した。全世界でわずか250台(シリアルナンバー入り)のみが限定生産されるこのモデルは、ハイパーカーの圧倒的なエンジニアリングと最高峰のサイクリング技術が融合した究極の自転車である。自動車と自転車、両界の頂点が手を組み、スピードと精度の新たな基準を打ち立てた。
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既存のルールを打ち破る空力性能
イギリスを拠点に元プロサイクリストであるロブ・ジテリスが設立したファクター・バイクスは、フレームの設計から製造までを自社で完結させ、世界最速の競技用自転車を生み出してきたエンジニアリング集団である。ブガッティもまた、かつてのグランプリカー「タイプ35」から現代の「ヴェイロン」や「シロン」に至るまで、常に常識や限界を押し広げてきた。両者が「細部への執着」という共通の哲学のもとに生み出したのが、今回の協業モデルである。
特筆すべきは、この自転車が自転車競技の統括団体であるUCIの厳しいレギュレーションからあえて逸脱して設計されている点である。ルールに縛られず、純粋に最速を追求した結果、より広いフォークスタンスと極めて低い空気抵抗値を持つフレームが誕生した。「測定可能な利点をもたらさない機能は存在理由がない」という理念のもと、すべてのパーツが妥協なく最適化されている。
ハイパーカーの美学を体現したデザイン
その外観も、ブガッティのハイパースポーツカーを色濃く反映している。車体にはブガッティの代名詞ともいえるツートーンカラーのスプリットグラフィックが採用され、彫刻的なフォルムを美しく際立たせている。また、全体を包む「ブガッティ・ブルー」は、1920年代の国際レースでフランスを象徴し、タイプ35が勝利を量産した輝かしい歴史に敬意を表したカラーリングである。
フレームにはひと目でそれとわかる白い「BUGATTI」のロゴが配され、フロント部分には創設者の兄弟である芸術家レンブラントが手がけた象徴的な「踊る象(ダンシング・エレファント)」のエンブレムが飾られている。もちろんこれらの造形も単なる装飾ではなく、洗練された形状によって車体前方の気流を最適に制御し、高速走行時の圧倒的な安定性と正確なハンドリングを両立させている。
妥協なき専用コンポーネントと足回り
車体を構成する各部品にも、専用のカスタマイズが深く及んでいる。セライタリア製のサドルをはじめ、カーボンTI製のローターやチェーンリング、コンチネンタル製のタイヤなど、すべてが超高性能というコンセプトに合わせて厳選された。これらはブガッティのハイパーカーが持つ圧倒的な品質と細部へのこだわりを、自転車という新たなカテゴリーに見事に翻訳した結果である。
さらに足回りには、ハイパーカーのホイールセットを自転車で表現した「ブラックインク・ブガッティ・ハイパー62ホイール」が装備される。前後ペアでわずか1298gという驚異的な軽さを誇り、62mmのリムプロファイルが優れた空力性能と横風への強さを発揮する。ブーメランスポークなどの画期的な技術を詰め込んだこの究極の自転車「ブガッティ・ファクター・ワン」は、2026年3月18日に上海で開催される合同イベントにて一般公開された。
【ル・ボラン編集部より】
エットーレ・ブガッティが存命なら、この「掟破り」を真っ先に愉しんだに違いない。競技団体のレギュレーションを意に介さず、純粋な空力と美学のみを追求した姿は、サーキット専用車「ボライド」が示した「純粋な速さへの狂気」と深く共鳴する。かつてのタイプ35がそうであったように、ブガッティの神髄は、エンジニアリングを芸術の域まで高める執念にある。単なるブランド貸しの製品とは一線を画すこの過剰なまでの作り込みこそ、効率至上主義が蔓延する現代において、彼らがハイパーカーの頂点であり続ける理由を雄弁に物語っている。
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