オールシーズンタイヤの新常識
オールシーズンタイヤは、夏も冬も中途半端、そんな認識をお持ちではないだろうか? しかし、ダンロップのシンクロウェザーは、温度や路面状態によってゴムが変化するという特徴を持ち、サマータイヤとスタッドレスタイヤの性能を両立した次世代オールシーズンタイヤに仕上がっている。これまでの常識をアップデートしてみてはいかが?
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「オールシーズンタイヤ=中途半端」という誤解
近年、タイヤ市場で注目を集める「オールシーズンタイヤ」。しかし、多くのユーザーが、「氷の上は滑るのではないか?」「夏場の摩耗が早いのでは?」という不安を抱いているのではないだろうか。
しかしながらダンロップ・シンクロウェザーは氷上であっても、スタンダードモデルとして販売されている、スタッドレスタイヤのダンロップ・ウインターマックス02とほぼ同等の冬道性能を確保しているのは以前お伝えした通り。国際的な氷上性能テストに合格した証である、アイスグリップシンボルの刻印もある。
路面に合わせて自ら変化! 新技術「アクティブトレッド」の秘密
独自技術の「アクティブトレッド」は、外部環境の変化に反応してゴムの性質が「スイッチ」のように自動的に変化する。「水スイッチ」と「温度スイッチ」の2つがあり、氷上では後者が反応。低温でもゴムの柔らかさを保ち、路面に密着してグリップ力を発揮するのだ。
氷上性能がスタッドレスタイヤと同等と聞けば、サマータイヤとしての性能に疑問を持つかもしれない。さらにドライ路面では摩耗が激しい、トレッド面のサイプ(細い溝)が多いためノイズが大きい、剛性感がなくハンドリングが頼りないなどというのが、スタッドレスタイヤのイメージだが、シンクロウェザーにはあてはまらない。
今回、シンクロウェザーを装着したメルセデス・ベンツAクラスで、ドライとウェットを走らせたが、スタンダードなサマータイヤとほとんど変わらない印象だった。ロードノイズ、パターンノイズともに抑え込まれており不快に感じることはない。氷上性能を確保するため一部にサイプが刻まれているが、トレッドパターンとプロファイルを最適化することでノイズを低減しているからだ。
ドライもウェットも! スタンダード・サマータイヤとほとんど変わらない走り
コーナーへ向けてステアリングを切り込んでいくと、ほどよい剛性感を伴いながら、しなやかに路面を捉えていく。スポーツタイヤのようにグイグイと曲がっていくわけではないが、応答遅れは感じられず、挙動は素直。この点でもスタンダード・サマータイヤと同等と言える。

水に触れた時だけゴムが柔らかくなることで、ウェット路面にグリップするゴムへと「スイッチ」を切り替えるようにゴムの性質が自動的に変化。一年中あらゆる路面で高いパフォーマンスを発揮する。夏タイヤと同等の速度レンジを確保しているため、ハイパワーな欧州車への装着も安心。
ウェット路面では嬉しい驚きがあった。スタンダード・サマータイヤ並みであれば十分と考えていたが、それを上回る性能だったのだ。ある程度のスピードでコーナーに進入しても、タイヤがウェット路面にしっかりと食いついていくフィーリングがあり、ステアリングを切り増していけば思った通りにラインを描いていける。粘り強いグリップ感が特徴だ。これは前述の「水スイッチ」の効果で、水に触れたときにタイヤ表面のゴムが柔らかくなってウェットグリップを発揮している。もちろんドライ路面に戻ればゴムの剛性は自動的に戻るようになっている。さらに、V字のトレッドパターンは排水性に優れているので水深が深くなっても安心感があるのだ。
寿命は約5万km! タイヤ交換の不安や保管の手間を解消
ダンロップによるとライフは、もちろん、乗り方や車両によって異なるが、スタンダード・サマータイヤは約7万km(80%摩耗まで)、スタンダード・スタッドレスタイヤは約2万km(50%摩耗、プラットフォーム到達)なのに対し、シンクロウェザーは約5万km(50%摩耗、プラットフォーム到達)とのこと。1ヶ月に1000km程度の走行距離だとしても約4年は使用できる計算だ。サマータイヤとスタッドレスタイヤを履き替えながら過ごすのに対して、交換や保管の手間がかからず、このライフ性能ならばトータルでのコストも抑えられるということになる。

従来のオールシーズンタイヤ(AS1)は、氷上性能が「×」だったが、シンクロウェザーは氷の上を自信をもって走れるタイヤに仕上げてきているという。ただし、降雪地帯にお住まいの方にはもちろんスタッドレスタイヤをオススメする。
※1 過酷な積雪・凍結路面を走行される際は、WINTER MAXX 03の装着を推奨します。
●制動距離(指数):WINTER MAXX 02=98、SYNCHRO WEATHER=100 (WINTER MAXX 02の方が僅かに優れています)
●試験条件 ■タイヤサイズ:195/65R15(SYNCHRO WEATHER=91H、WINTER MAXX 02=91Q) ■空気圧:250/240kPa ■テスト車両排気量:1797cc ■駆動方式:FF ■ABSの有無:有 ■初速度:20km/h
■テスト場所:住友ゴム工業株式会社 名寄テストコース ■路面:氷盤路 ■テスト車両:トヨタカローラツーリング
※2 エリアによってはオールシーズンタイヤでは高速道路冬用タイヤ規制時に走行できないことがあります。詳細は各都道府県の道路管理者に確認してください。
プラットフォームとは冬用タイヤの限界を示すサインで、50%摩耗すると表面に表れる。それ以降は冬道では使用できなくなるが、使用限度を表すスリップサインまでは、夏タイヤとして使用可能。シンクロウェザーは冬用タイヤの機能を備えるため、日本の法規上、取り付けることが義務化されているプラットフォームが設けられている。また、スノーフレークマーク刻印があるので冬用タイヤ規制下での走行も可能となっている。
タイヤには走行可能な最高速度を示す速度記号が刻印されている。スタッドレスタイヤは「Q(160km/h」であるのに対して、シンクロウェザーは「H(210km/h)」または「V(240km/h)」となっている。日本では120km/hが上限なので「Q」でも問題ないが、摩耗とともに性能は下がっていくので余裕があるに越したことはない。本誌読者には輸入車ユーザーも多いだろうが、特にハイパフォーマンスな欧州車などにも安心して装着できるだろう。
サマータイヤとスタッドレスタイヤのいいとこ取りは、しばしば中途半端と受け取られがちだ。しかしシンクロウェザーは、アクティブトレッドを始めとする様々なテクノロジーによって高い次元で両立を果たしている。次世代オールシーズンと呼ぶにふさわしい完成度と言える。
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問い合わせ先=住友ゴム工業 0120-39-2788 https://tyre.dunlop.co.jp/

















