コラム

スバル渾身の“魔改造”マシン! 4WD×2.4Lターボ化された競技専用「BRZ」全日本ラリー初陣の走りと課題を徹底解剖《LE VOLANT LAB》

天理ダム周辺に設定されたSS1は、一部が濡れていたりと難しいコンディション。
大勢のギャラリーに見守られながら天理市役所をスタートする新井敏弘・安藤裕一組のBRZ。
天理ダム周辺に設定されたSS1は、一部が濡れていたりと難しいコンディション。
サービスパークにも大勢のスバルファンが詰めかけ、BRZの初陣を見守った。
「トラブルはいっぱいあったけど、実戦を通して貴重なデータを持ち帰ることができたことはよかった」と語る新井選手。
「クルマの動きがWRX S4とはまるで違っていてまだ慣れない部分はあるけれど、コーナーの動きなどはとても好感触」と、まずは完走したことに安堵するコ・ドライバーの安藤選手。
かなり傾けて取り付けられているリアサスペンションが特徴的なBRZ。
競技車両の多くがハッチバックのラリーにあって、クーペスタイルは新鮮。
サスペンションのストロークの長さがよくわかる写真。
2.4LターボのFA24型エンジンを搭載。助手席側にあるターボから発する熱がコ・ドライバー側に伝わり、車内はめちゃくちゃ暑いんだとか。
ブレーキはエンドレス、サスペンションはKYB製を使用。
市販車の面影はほぼなくなった下回り。
ドライブシャフトのトラブルなど、様々なトラブルに見舞われながらもクラス5位で完走。

WRX S4からBRZへ。SUBARU TEAM ARAIの新たなる挑戦

全日本ラリーのJN-1クラスに、新井敏弘率いるSUBARU TEAM ARAIが新たな競技専用マシンを投入した。FRのBRZをベースに、2.4Lターボと4WDシステムを搭載した「SUBARU Boxer Rally spec.Z」である。市販化予定のないこの“魔改造”マシンは、初陣でどのような走りを見せたのか。強豪Rally2勢に挑むスバルの新たなる挑戦と、実戦で見えた課題を徹底解剖する。

【画像12枚】Rally2勢に挑むスバルの新兵器! 4WD化された競技専用「BRZ」の勇姿と魔改造ディテールを見る

WRCマシンがひしめくクラスに挑むスバル競技専用車両

全日本ラリーのJN-1クラスには、GRヤリス Rally2やシュコダ・ファビア Rally2といった、WRCをはじめ世界中で活躍するRally2マシンが数多く参戦しています。そんな中で大きな注目を集めたのが、新井敏弘率いるSUBARU TEAM ARAIです。

同チームはこれまでWRX S4でJN-1クラスに挑んできましたが、車両の成り立ちやパッケージの違いもあり、Rally2勢を相手に苦しい戦いが続いていました。そこで2026年5月初旬の第3戦「YUHO Rally 飛鳥 supported by トヨタユナイテッド奈良」から投入されたのが、「SUBARU Boxer Rally spec.Z(スバル ボクサー ラリー スペック ゼット)」。

サービスパークにも大勢のスバルファンが詰めかけ、BRZの初陣を見守った。

サービスパークにも大勢のスバルファンが詰めかけ、BRZの初陣を見守った。

BRZをベースに大幅な改造を施した魔改造とも言える車両で、実物を見た瞬間に「これは速そう!」と感じました。WRCへの参戦や市販化を望む声もあるけれど、どちらも予定は無し。WRCはレギュレーションに合致しないし、スバルからも「全日本ラリーへの参戦を目的とした競技専用車両」と発表されています。

2.4Lターボ+4WD化! 軽量・低重心がもたらす圧倒的ポテンシャル

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フォト=山本佳吾/K. Yamamoto
山本 佳吾

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身長159cm、体重47kgの業界最小フォトグラファー。ラリー取材は内外問わず経験豊富。放浪癖あり、撮り鉄、阪神ファン、プジョー106キチガイ。

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