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【写真96枚】一人の熱意が生んだ奇跡。モーガン×ピニンファリーナが創造した9台限定「ミッドサマー・クーペ」

モーガン・ミッドサマー・クーペ

ピニンファリーナとの協業再び。限定9台の特別なビスポーク・クーペが誕生

モーガン・モーター・カンパニーは2026年6月24日、現代のコーチビルディングを体現する新たな特別モデル「ミッドサマー・クーペ」を発表した。2024年に登場したオープン仕様の「ミッドサマー」をベースとしながらも、単に屋根を追加しただけにとどまらず、プロポーションから構造に至るまで抜本的な再設計が施されている。生産台数はわずか9台の顧客向け車両と、基準となるプロトタイプ1台のみという極めてエクスクルーシブなモデルである。ここでは、伝統の職人技と最新技術が融合したこの類まれなるクーペの全貌を紐解いていく。

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1台の特注依頼から始まった奇跡。歴史に名を刻む「アーティスト・プルーフ」

モーガン・ミッドサマー・クーペのプロジェクトは、一人の熱心な顧客のビジョンからその産声を上げた。2024年に50台限定のオープン・バルケッタとして発表されたオリジナル版の「ミッドサマー」を見たこの顧客は、固定ルーフを持つクーペモデルの構想をモーガンへと持ち込んだのである。

モーガンのデザインおよびエンジニアリングチームは彼と緊密に連携し、そのアイデアを完全な車両へと発展させた。このコンセプトが持つ力強さはすぐに他の顧客をも魅了し、結果としてさらに8台の注文が追加されることとなった。

今回公開されたプロトタイプは社内で「アーティスト・プルーフ」と呼ばれ、今後製作される9台の顧客向け車両におけるデザインや技術、職人技の基準となる役割を果たす。そしてこのプロトタイプ自体は、世界で最も重要な歴史的自動車コレクションの一つであるオランダ・ハーグのローマン博物館に収蔵され、一般公開される予定とのことだ。

ピニンファリーナとの共作。広大なキャノピーが魅せる流麗なシルエット

この特別なクーペのエクステリアデザインは、オリジナルのミッドサマーと同様に、イタリアの名門カロッツェリアであるピニンファリーナとの緊密なコラボレーションによって生み出された。フロントホイールの後方には、通常のプログラムの枠を超えて生産された特別な車両であることを示す「Fuoriserie(フォーリセリエ)」のエンブレムが誇らしげに掲げられている。

固定ルーフの採用は車両のシルエットに新たなラインをもたらし、ドラマチックで異なるプロポーションと、より完成された造形を作り出した。特に後方からの眺めは圧巻で、広大なガラスキャノピーが室内を自然光で満たすとともに、車両の流麗なプロポーションを強調している。

サイドウィンドウのグラフィックは1960年代のイタリアンスポーツカーからインスピレーションを得ており、アウターガラスを残したまま窓が下がるドロップウィンドウシステムを採用することで、クリーンなプロファイルを保っている。また、足元を引き締める19インチの鍛造アルミニウムホイールは、モーガン史上最も複雑なデザインが施されている。

BMW製直6ターボ搭載。構造用ガラスの接着がもたらす驚異の高剛性

ルーフを備えたことで、ミッドサマー・クーペは構造面でも大幅な進化を遂げた。その基盤となるのは、モーガンの最新世代スポーツカーを支えるCXV世代の接着アルミニウムプラットフォームであり、パワートレインには「スーパースポーツ400」にも搭載されているBMW製のB58型3.0L直列6気筒ツインパワーターボエンジンが組み合わされている。

特筆すべきは、ビレット加工されたアルミニウム製Aピラーや、構造用ガラスの直接接着、そして応力外皮(ストレススキン)構造の採用である。通常のモーガン車のようにゴム製シールを用いるのではなく、フロントガラスや固定ガラスルーフをアルミニウムのボディ構造に直接接着することで、ガラス自体が車体の剛性向上に寄与し、主要部分のピーク応力を約50%も低減させることに成功した。

これらの強固なルーフ構造を追加したにもかかわらず、車両重量はハードトップを装着したスーパースポーツと比較してわずか2.5%の増加に抑えられており、驚異的な軽量性を維持している。

イングリッシュホイールによる手成形。伝統の職人技とデジタル管理の高度な融合

製造工程においては、イングリッシュホイールを用いたアルミニウム板の熟練の手作業による成形や、フィラー材を使用しないTIG溶接など、伝統的な職人技が遺憾なく発揮されている。それに加えて、戦前の航空機製造にまで遡る無垢アルミニウムリベットの皿モミ接合技術を現代の応力外皮構造に応用し、デジタルスキャンやレーザー測定による厳密な品質管理のもとで組み立てられている。

キャビン内には、オリジナルのミッドサマーにも見られたチーク材がふんだんに使用され、海洋分野から着想を得た素材選びがなされている。新開発のアルミニウム製ギアセレクターや、アルミニウムレールにマウントされたサンバイザーなど、細部に至るまで高い精度の加工が施されている。

これから製作される9台のミッドサマー・クーペは、オーナーとの一対一の対話を通じて、色彩やレザー、木材の仕上げに至るまで完全に個別化されて作り上げられる。ミッドサマー・クーペは、モーガンの比類なき職人技と最先端のエンジニアリングが融合した、まさに現代のコーチビルディングの最高峰だと言える。

【ル・ボラン編集部より】

伝統の職人技にこだわるモーガンだが、このミッドサマー・クーペは単なる懐古趣味ではない。近年の「プラス・フォー」等にも通じるBMW製直6エンジンを強固な接着シャシーに搭載。さらに構造用ガラスを直接接着し剛性を高める最新工学を取り入れる一方、外装はイングリッシュホイールを用いた手作業で成形される。最先端のアーキテクチャと古き良き手仕事という相反する要素が、ピニンファリーナの流麗な美学のもとで高度に結実した。一人の顧客の熱意がブランドの新たな可能性を開いた、現代コーチビルドの傑作である。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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